「太らない体質だと思っていたのに50歳くらいから太りだした」
「だんだんと話すスピードが遅くなってきた」
「若い時同じような状態を保てないだろうか?」
老化というのは年齢によるものではなく老化細胞が増えることにあります。
こちらでは老化細胞を増やさないようにするマクロファージの活性化について書いています。
老化細胞を抑えるマクロファージとは
まず老化細胞とは分裂が止まってしまった細胞で、本来なら自然に死んでマクロファージに除去されます。
マクロファージの一つ目の重要な役割は免疫で、ウィルスなどを貪食して身体を守ります。
もう一つの重要な役割は、アポトーシスを起こし死んだ老化細胞や酸化して機能の落ちた細胞なども貪食し消化することです。
他にも酸化して血管内で塊になったLDLコレステロールや余分な糖質を貪食して、老化の原因となる動脈硬化を防ぎます。
さらに、ヘルニアの際に椎間板から飛び出した髄核を処理するのもマクロファージの役割です。
マクロファージが貪食するのは、
- 最近やウィルス
- ガン細胞
- 酸化LDLコレステロール
- アミロイドβ蛋白
- AGEs(最終糖化産物)
などがあります。
そのためマクロファージの数が減ったり、マクロファージの機能が低下することで動脈硬化や糖尿病だけでなく認知症などの原因にもなると考えられています。
糖質の処理にマクロファージが割かれると、ガン細胞の処理が後手に回り癌が悪化すると考えられています。
炎症とマクロファージ
肥満や糖尿病、動脈硬化症などの生活習慣病は慢性炎症との関連が指摘されており、慢性炎症の惹起と収束の両面でマクロファージが重要な役割を果たします。
免疫と代謝には関連があり、代謝が高い人は体温が上がることで免疫力がアップします。
ですが肥満の人はマクロファージが炎症を起こしやすく、インスリン抵抗性が起こることで代謝が低下します。
マクロファージ(M1)が炎症を引き起こすと解糖系が亢進し、脂質合成は抑制されます。
対して、マクロファージ(M2)が炎症を収束させるときには脂質代謝がメインとなり代謝が上がるのです。
マクロファージの活性化
マクロファージを活性化するのに有効なのは有酸素運動と食事療法で、食事の際に意識したい栄養の一つがビタミンDです。
ビタミンDは、
- きくらげ
- にしん
- いくら
- しらす
- 紅鮭
などに含まれます。
ビタミンDは日光浴をすることで体内でコレステロールから合成され、腎臓でビタミンDは活性化されます。
またビタミンDは食事からのカルシウムの腸における吸収を増やし、腎臓でろ過されたカルシウムの再吸収も増やします。
体内のマクロファージを含めた免疫細胞は24時間を刻んでいるので、リズムが狂うと免疫細胞の機能は低下させます。
体内のリズムを整えるのに最も有効なのが日光なので、朝起きて日光を浴び食事をとりラジオ体操やウォーキングなどの適度な運動をすることがマクロファージを活性化するのに有効です。
まとめ
老化とは老化細胞が増えた状態ですが、老化細胞の除去に働くのがマクロファージです。
そのためマクロファージを活性化させることは老化を抑えるのに有効です。
食事などを気をつけるのも重要ですが、大切なのは身体のリズムを整えて運動することです。