交感神経の働きを高めるのは甲状腺ホルモンのチロキシン

[kaiwa1]自律神経とホルモンは密接な関係があります。

ホルモンの中でも副交感神経の働きを高めるのがセロトニンで、交感神経の働きを高めるのはチロキシンです。

今回は、そんなチロキシンについて解説します[/kaiwa1]

甲状腺ホルモンとは

甲状腺は首ののどぼとけの下にあります。

正常な甲状腺は見た目には目立ちませんが、甲状腺の機能が亢進すると腫れて大きくなります。

甲状腺の機能亢進はバセドウ病と呼ばれ、20~30代女性に多く見られる病気です

30歳くらいの女性はバセドウ病だけでなく自律神経失調症も起こしやすくなり症状は似ています。

甲状腺はチロキシン(サイロキシン)と呼ばれるホルモンを分泌します。

チロキシンは体内における代謝の速度を制御しています。

チロキシンの作用は、

  • 基礎代謝の上昇
  • 酸素消費の増加
  • 塩類の排泄促進
  • ノルアドレナリン感受性の増大
  • 皮膚脂質の減少

などです。

チロキシンは基礎代謝を高め、さらにノルアドレナリンの効きを良くします

すると肝臓に蓄えられているグリコーゲンがグルコースとなり血糖値が上がります。

また代謝が高まった結果として産生される熱を発散しやすくするために皮膚脂質を減少させたり、塩類の排泄を促進したりします。

つまり交感神経が優位になった状態を作り出します

ストレスを感じやすい状況だとチロキシンの分泌は増えやすくなります。

 

甲状腺ホルモンの疾患

甲状腺ホルモンが過剰に産生され分泌されている状態は甲状腺機能亢進症と呼ばれ、自己免疫疾患の一種であるバセドウ病があります。

妊娠初期に起きる甲状腺機能亢進症やまれに脳の腫瘍が原因となる事もあります。

甲状腺機能亢進症では、

  • 甲状腺の腫れ
  • 体重減少
  • 疲労感
  • 手の震え
  • 動悸
  • 息切れ

などが現れ、落ち着きがなくなります。

甲状腺機能低下症の原因は橋本病と呼ばれる慢性の甲状腺炎や、クレチン症と呼ばれる先天性の病気があります

ただし橋本病になると全員が甲状腺の機能低下を起こす訳ではありません。

甲状腺機能低下症では、

  • 眠気
  • 記憶障害
  • 抑うつ
  • 皮膚乾燥
  • むくみ
  • 体重増加

などの気虚の症状が現れ寒がりになります。

 

東洋医学から見た甲状腺

東洋医学では、バセドウ病は癭病(えいびょう)と呼ばれます。

主な原因としては、

  • 精神的なストレス
  • 飲食の習慣の不摂生

などにより気血津液の流れが滞ることだと考えられています。

バセドウ病は肝の気が滞り身体に熱がこもった状態と考えられています

さらに津液(水分)が減少すると症状が悪化すると考えています。

身体の代謝を調節する自律神経の機能を東洋医学では疏泄(そせつ)と呼びます

この疏泄は肝によって調節されており、疏泄が上手くいかなくなると感情の起伏が激しくなります。

甲状腺の腫れが硬いようなら、血の滞りである瘀血(おけつ)が原因となります。

瘀血は精神的ストレスに加えて冷えや津液不足などが原因となります。

そもそも腫れやしこりができやすい人は体質的に津液が滞りやすい痰湿(たんしつ)だと言えます。

痰湿というのは体内にたまった過剰な水分や老廃物が排泄できていない状態です。

主に食べ過ぎなどの生活習慣が原因となります。

そのため普段から水分をとり汗や尿をしっかりと排泄することがバセドウ病の解消にも役立ちます

大切なのは頭部に熱をこもらせないことです。

[kaiwa1]甲状腺機能亢進症は交感神経が高ぶった状態が続きます。

交感神経が高ぶるのは主にストレスですが、暴飲暴食などをするとさらに悪化します。

結果として悪い習慣の積み重ねが甲状腺機能亢進症の原因となります[/kaiwa1]

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