慢性的な咳に悩まされていませんか?
「長く咳が続く」
「夜に息苦しくなる」
「痰が絡む」
気管支喘息の症状には漢方が効く場合もあります。
今回のブログを見れば気管支喘息の原因と漢方薬の事が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
気管支喘息とは
気管支喘息は気道に炎症が慢性的に起こり、気道が狭くなることで発作的に息苦しくなる病気です。
ダニや花粉、ペットの毛などによるアレルギー反応もあり、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーがある人に発症しやすくなります。
他にも煙草の煙や黄砂が原因となったり、塗料などの揮発性の有機化合物や香水や芳香剤などの強い匂いがきっかけとなる場合もあります。
激しい運動や長時間の運動が気管支の刺激となり自律神経のバランスが乱れても起こり、ストレスが高まる事でも起こるのが特徴です。
ストレスがきっかけでアドレナリンなどのホルモンが過剰に分泌される事も、自律神経のバランスが乱れる原因となります。
また、遺伝的な要因も関与するので、親や兄弟に気管支喘息を持っている場合は発症するリスクが高くなります。
基本的な対処
東洋医学では慢性的な呼吸器疾患は肺に熱が溜まった状態とされ、身体の表面は冷たくなる冷えのぼせが原因と考えています。
冷えのぼせは寒い時期に起こりやすい状態で、足元は冷えているのに肺に熱が溜まって顔だけ熱くなります。
そのため、体温の調節が苦手で冷えのぼせを起こしやすい高齢者が重症化しやすく、汗をかいて熱を発散できる若い人は無症状になりやすいのが特徴です。
基本的な対処として熱を発散して足元を温めると同時に、水分不足にならないようにしっかりと水分補給をすることも大切です。
漢方では肺の熱を鎮め、呼吸器と気道の炎症を解消する清肺湯が重宝されます。
粘り気のある痰や咳がある管支炎などに用いられる漢方薬で、肺を潤して熱を鎮めることで咳を解消します。
気管支喘息の漢方薬
辛い咳を鎮める効果がある漢方には麻杏甘石湯があり、気管支喘息や気管支炎などに用いられます。
麻杏甘石湯は効果が比較的に強いので、体力がある人向けとなり高齢者には向きません。
基本的に身体を温める作用があり、強い咳が出たときに使われ気管支の痙攣を緩和します。
病院でも処方されることのある漢方薬の一つで、気管支喘息と小児喘息の両方に用いられます。
熱を伴わず冷えて起こる咳には小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を用い、乾いた咳の時には麦門冬湯を用います。
麻杏甘石湯は交感神経を刺激するので胃腸の強い人向けで、麦門冬湯と併用する場合もあります。
まとめ
気管支喘息は慢性的な炎症で気道が狭くなることで起こります。
冷えのぼせが原因なので頭を冷やして足元を温めるのが基本です。
強い咳には麻杏甘石湯で、冷えているなら小青竜湯などが用いられます。
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