東洋医学が重視する未病の解消がアクティブシニアへの近道

「不調を感じるのに検査では異常が出ない」

「検査の数値が大丈夫だから問題ないと言われる」

「だけど頭痛やめまいが現れるのはなぜ?」

検査では異常が見つからなくても自覚症状がある状態を未病と呼び、東洋医学では未病も治療の対象です。

現代医学では重視視されない未病ですが、実は重要な時期なのです。

今回は、そんな未病について解説します。

未病とは

未病とは東洋医学の言葉で病気の前段階という意味です

風邪を引けば熱が出ます。

ですが熱も無いし寝不足でもないのになんとなく身体がだるくなったことはありませんか?

もしくは調子が悪いわけでは無いけど、便が緩かったり身体がいつもむくんで手足がよく冷えたりする状態が未病です。

ですが、それくらいの症状では病院の検査では異常は見つかないので、病院に行きづらいという人が多くいます。

東洋医学の未病とはこのような状態なのです。

現代では身体は病気になってから治すものという感覚があります。

それは間違いではありませんが、東洋医学であれば病気になる前からが治療の対象となるのです

まだ病気にはなっていないけれど、何らかの継続した自覚症状がある状態は治療すべき状態なのです。

このまま放置しておけば遠からず病気になるだろうと判断されれば、悪化する前に予防することこそが東洋医学の本質です。

現代医学でも数値的に病気と判断されないまでも要観察などの基準があるのと同じです。

東洋医学が現代医学と違うのは、異変が出だした時点で観察するのではなく積極的に治療をするということです

未病の基準とは

未病は病気ではないのでハッキリとした症状があるとは限りません

また血液検査や尿検査でも異常が出ることは少ないと言えます。

だからこそ東洋医学では未病を見抜く事こそが最も大切な技術と考えています。

例えば、皮膚は内臓の状態を反映するので、急に肌が荒れたりシワが増えたりするのもチェックポイントです。

また年を重ねれば誰でも身体に不調が現れます。

これは健康を維持する気血津液に何らかの問題が起こっているからです

人間は老化すれば気(代謝)が衰えて血(栄養)が不足し、津液(水分)の流れが悪くなって身体の動きが悪くなります。

年だから仕方ないと言うのは簡単ですが、そのような身体の変化を放っておくから関節に痛みや痺れなどが起こり始めるのです。

生まれつきに身体の弱い人もいますが、どんな人でも身体を強くすることが可能です。

大切なのは加齢などにより不足した気血津液を補って、身体の状態を整えることでいつまでも若々しく元気な身体を保つ事なのです

良い施術とは

東洋医学の基本は未病治(みびょうち)です。

未病治とは病気になってしまう前に養生をして、健康状態を維持するという考え方です

多くの病は、

  • 生活環境
  • 生活習慣
  • 精神の状態

などにより発症します。

良い生活を心がけていれば身体は健康を保てます。

ですが悪い生活環境で、悪い生活習慣を続けていれば身体はどんどんと悪くなっていきます。

身体の状態には精神も反映され、心身ともに悪い状態が続けば病気になってしまうのは当然なのです

身体の状態が悪ければ、何もする気が起きなくなってしまいます。

若い時は何もせずにダラダラと過ごすだけでも回復しますが、年を重ねて何もしなければ身体はさらに悪い状態に陥ってしまいます。

安静にしていれば治るは40歳を超えたら当てはまりません

さらに気づかずに悪い生活習慣を重ねていたり、逆に良かれと思って間違った生活習慣を続けている人は状態の悪化を避けられません。

生活の中で食事にしろ運動にしろ、自分に合っているのかは重要です。

普段から高い健康意識を持って勉強をしている人でも自分に合っていないことをしている場合もあります。

だからこそ東洋医学では体質診断を重視しているのです

自分の体質を理解できている人はほとんどいません。

そして万人に適した生活習慣は存在しないのです。

どれほどに高い健康意識をもっていても、自分の体質を分かっていなければ良い状態を保つことは困難です。

まだ不調を感じていない時でも身体の状態が万全とは限りません。

そのため東洋医学における諺には

”上医はいまだ病まざるものの病を治し

中医は病まんとするものの病を治し

下医はすでに病みたる病を治す”

とあります。

つまり良い医師は自覚が少ない未病の時点で施術をするということです

普通の医師でも病気になりかけで検査では異常は見つからなくても何かしらの対処はします。

病気になってから施術をするのは三流だと考えられていました。

東洋医学が予防医学と言われるのは、未病の時点で適切な施術をして発病させない事を目指しているからです。

ラジオ体操をして身体が痛かったり、少し動いただけで関節で音が鳴るのはすでに未病の状態ともいえるのです

そんな人でもラジオ体操を続けて、毎日の30分ウォーキングを心がけるだけで未病の解消につながります。

普段からラジオ体操を続けてウォーキングをしていると日によって調子の良し悪しがあるのが分かります。

ですが、運動と食事に気をつけていれば未病から悪化するのを予防できます。

大切なのは、ラジオ体操とウォーキングを続けることです。

まとめ

当院では訴えがあれば全身をチェックします。

さらに機能が低下している所があれば未病の時点で施術をします。

どんな病も早い段階で体質にあった施術をすれば悩まなくてよくなるのです。

⇒大阪市北区でアクティブシニアを目指したい方へ

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