東洋医学の痰湿になる原因とは

身体の不調の原因は気血津液の不足か滞りです。

その中でも津液(水分)の滞りは痰湿(たんしつ)と呼ばれます。

痰湿は運動不足の人によく見られ、現代人には多い症状の一つです。

今回は、そんな痰湿について解説します。

 

津液(しんえき)とは身体の水分

痰湿は津液(水分)の滞りです。

津液(水分)とは血液以外の水分全般を指します。

そのため

  • 尿
  • 胃酸
  • 関節液
  • 涙や鼻水
  • リンパ

などは全てが津液(水分)になります。

その中でも最も量が多いのがリンパ液なので、津液(水分)の滞りに影響を与えるのはリンパ液です。

津液(水分)は身体にとって必要不可欠な成分ですが、この津液(水分)の巡りが滞ると身体に老廃物が溜め込まれ不調の原因になります

この溜め込まれた津液(水分)のことを東洋医学では痰湿(たんしつ)と呼びますが、最近では水毒という名前でも呼ばれています。

痰湿の状態になると、水分が多くなりすぎるので相対的に血(栄養)が不足します。

血(栄養)が不足した状態は血虚(けっきょ)と呼ばれ貧血のような症状も引き起こします。

身体の水分が多くなると、身体は冷えやすくなり足腰にダルさを伴います。

身体が冷えると余計に水分代謝が悪化して痰湿の症状が進行します。

さらにむくみによる余分な水分が血管やリンパ管を圧迫し流れを悪くする悪循環に陥ります

この悪循環を解消するには水分代謝を上げるしかありません。

 

リンパ液とは

リンパ液は大半が水分で主に脂質と免疫細胞を運びます

小腸で吸収された脂質はリンパ液に乗って巡ります。

血管は心臓を中心に太い血管があり、末端に行くほど細くなって毛細血管となります。

その毛細血管には小さな穴が開いていて、一日に約20Lの水分が漏れています。

この血液から漏れ出る水分がリンパ液と呼ばれます。

リンパ液の80~90%は再び毛細血管に吸収されますが、残りの10~20%は皮下組織に溜まった老廃物を回収してリンパ管に入ります

リンパ管は血管とは別の通路を通って身体の老廃物や余分な水分を集めます。

そのリンパ管の途中にあるリンパ節と呼ばれる中継地点には、リンパ球と呼ばれる免疫に関係する白血球の一種が集まっています。

そして老廃物を集めたリンパ液は最後には静脈に戻ります。

痰湿と呼ばれる現象は、このリンパ液の滞りによって起こります。

痰湿の原因には、

  • 感染症
  • 内臓の機能低下
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 血管の詰まり

など色々とあります。

リンパ液は白血球などの免疫細胞が豊富なので、感染症になると炎症を起こしリンパ管を詰まらせます。

またリンパ液を流すのは筋肉の作用ですが、ホルモンの作用によってもリンパ量は調節されています。

本来なら炎症による詰まりは一時的なものですが、複数の場所で炎症が起こると深刻な詰りとなり痰湿と呼ばれる状態になるのです

ですが日々の生活で原因となるのは、

  • 塩分のとりすぎ
  • 寝る前の食事
  • 睡眠不足
  • 過労

などの些細なことです。

リンパ節はリンパ管の太くなった部分で身体中にあります。

その中でも大きなリンパ節があるのが、

  • 頚の側面
  • 鎖骨の下
  • 腋(わき)
  • へそ下
  • 鼠径部(そけいぶ:足のつけ根の前面)
  • 膝裏

などです。

これらのリンパ節は流れるリンパ液の量が多いので、流れが悪くなると溜まって腫れあがったりします

リンパマッサージというのは、主にこれらのリンパ節を刺激することでリンパの流れを良くしています。

これらの部位を刺激しても効果はありますが、効果的なのは呼吸とスマート筋トレです。

 

痰湿とは

痰湿の原因はさまざまですが、もっとも多いのは胃腸を酷使する事です。

食べたり飲んだりしたものがうまく消化吸収されないと排泄もスムーズにいきません

排泄されずに身体に溜まったものを総称して痰湿と読んでいます。

痰湿の症状は胃腸が弱い人に出やすく、症状が出ると長引いて治りにくいのが特徴です。

特に元から代謝の低い気虚(ききょ)の人はが冷たい物や生ものを過食するとすぐに痰湿になってしまいます。

梅雨時や湿気の多い日は誰でも津液(水分)の流れは悪くなります。

そんな汗や尿をしっかりと出していれば平気ですが、じっとして運動不足だと痰湿の症状が現れます。

痰湿は筋肉が少ない人ほど起こりやすいので女性に多く見られます。

また普段からクヨクヨと思い悩む人ほど痰湿の症状は悪化します。

大切なのは汗をかくくらいに運動して水分代謝を高める事です

普段から運動をして下半身の筋力がある人ほど痰湿は起こりにくくなります。

基本的に歩くことが痰湿の解消には効果的です。

雨で外出できない時でも下半身の筋トレやストレッチを組み合わせることで痰湿の予防や解消となります。

まとめ

日本は湿度が高いので梅雨から残暑にかけては痰湿になる人が多くなります。

またホルモンや筋肉量の影響で女性の方が痰湿は起こりやすくなります。

年齢を重ねることで痰湿は起こりやすくなるので意識して運動量を確保しましょう。

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