[kaiwa1]健康な身体に睡眠は欠かせません。
睡眠不足は日中のパフォーマンスを左右するだけでなく、寿命にも影響することが分かっています。
また元気で健康でいるためには質の高い睡眠は不可欠です[/kaiwa1]
睡眠の必要性
人間の身体は年齢とともに変わっていきます。
特に実年齢と体内を比べたときに違うのが、
- 血管年齢
- 腸年齢
- ホルモン分泌量
です。
中でもホルモンの分泌量の減少は顕著で、ホルモンの分泌の大半は睡眠中に行われます。
成長ホルモンは加齢とともに減少します。
10代の成長ホルモンの分泌量と比べると、30~40歳台では50%、60歳では30%くらいまで減少します。
グッスリ睡眠法が大切なのは、どんどん減少していく成長ホルモンの分泌量に歯止めをかけられるからです。
睡眠の質が高いと、
などの分泌が高まることが分かっています。
ホルモンの影響
睡眠時のホルモンの中でも特に重要なのが成長ホルモンです。
成長ホルモンの作用は主に肝臓に働きかけます。
肝臓の作用で寝ているときに骨や筋肉、内臓の修復が促されます。
また肌にハリと潤いを与えるのも特徴です。
そんな成長ホルモンは入眠直後の深いノンレム睡眠中に多く分泌されます。
成長ホルモンは子供の場合は主に発育を促しますが、大人の場合は主に細胞の修復に働きます。
メラトニンは脳の松果体という部分から分泌される眠気を誘うホルモンです。
脳から分泌されるメラトニンは、網膜が受ける光の量をもとに分泌量を調整します。
このメラトニン外が明るい日中にはほとんど分泌されず、夕方以降の暗くなる時間帯から分泌量が増えてきます。
夜になるとさらにメラトニンの分泌は増えて、午前2時頃に分泌量がピークに達し同時に成長ホルモンの分泌も促します。
夜にメラトニンのピークを持ってくるためには、朝にしっかりと太陽の光を浴びるのが大切です。
曇っていても光はあるので、空を見上げる癖をつけましょう。
コルチゾールは覚醒を準備する作用があります。
そのためメラトニンとコルチゾールは相関関係にあり、コルチゾールの分泌が少ない時間帯に成長ホルモンの分泌は促されると言えます。
覚醒直前にコルチゾールが多く分泌されるのは、睡眠中の身体に蓄積されているブドウ糖や脂肪などの熱源をエネルギーとして活用するためです。
睡眠中のコルチゾールは低く抑えられ、午前3時頃から明け方に最高値に達し、起床してから30〜60分後に大量に分泌されます。
コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、日中に襲ってくるストレスに対処するためにエネルギーを作ります。
そのため普段からストレスが溜まっている人は、血中のコルチゾール濃度が夜でも高く不眠に陥りやすくなります。
だから寝る前にはストレスを解消できるように、身体を温めて体操などで筋肉を緩めることが大切です。
睡眠が不足すると
睡眠の主な機能は
- 脳の疲れをとる
- 細胞の修復
- 疲労の回復
などです。
深いノンレム睡眠時は脳の疲労が回復され筋肉や骨を発達させます。
睡眠不足とは単純に眠っている時間の長さだけではありません。
睡眠に大切なのは睡眠時間に睡眠の質、タイミングなどです。
睡眠時間は短くても平気だという人もいますが、実際には一定の睡眠時間が必要です。
また長く眠っていても睡眠の質が低いと本来の機能を果たしません。
さらにタイミングというのは毎日の睡眠を一定に保つことです。
睡眠不足のデメリットは、
- 免疫力の低下
- 集中力の低下
- 生活習慣病のリスク増加
- うつ病になりやすい
などです。
睡眠不足は免疫力の低下を引き起こすことが分かっています。
実際に睡眠時無呼吸症候群の人は普通に眠れる人に比べて感染症のリスクが高いことが分かっています。
また脳の疲労が溜まることで集中力は大きく低下します。
さらに睡眠不足に比例して糖尿病や高血圧、脂質異常症などのリスクは高まることも分かっています。
さらに最近では若者のうつ症状と睡眠不足の因果関係が発見されました。
[kaiwa1]睡眠は身体を修復するために必要です。
ですが深い睡眠でなければ身体を修復する成長ホルモンの分泌量は減少します。
深い眠りを実現するにはホルモンの動きを意識しましょう[/kaiwa1]