覚醒を促すホルモンはコルチゾール

「ストレスを感じるとコルチゾールが増える」

「コルチゾールは朝に多く夕方に減る」

コルチゾールは覚醒ホルモン以外にも様々な機能があります。

ストレスがかかった時にも分泌されかなり重要なホルモンの一つです。

今回はそんなコルチゾールについて解説します。

コルチゾールとは

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるコレステロールを原料とするステロイドホルモンの一つです

主な働きは、

  • 肝臓での糖新生で血糖値を上げる
  • 脳の覚醒
  • 筋肉でのたんぱく質代謝
  • 脂肪組織での脂肪の分解
  • 免疫抑制による抗炎症作用

などがあります。

なかでも炎症を抑える抗炎症作用は、アトピー性皮膚炎などの治療薬としても使われている効能です。

そしてコルチゾールの最大の特徴は、ストレスを受けたときに分泌が増えるストレスホルモンということです

コルチゾールは交感神経を刺激してストレスに強い状態を作り出します。

ですが過剰なストレスを受け続けると、コルチゾールの分泌が慢性的に高くなり、うつ病や不眠症などの精神疾患の原因ともなります。

コルチゾールは睡眠のリズムにも強く関与するのです。

コルチゾールと睡眠

朝方になるとコルチゾールの分泌が高まり覚醒が促されます。

逆に夜に向けてコルチゾールが減少すると眠気を感じます。

睡眠のリズムはコルチゾールとメラトニンによって調節されています

メラトニンは朝の光を浴びると減少し、コルチゾールは朝の光で増加します。

また夜に向けて光が少なくなるとコルチゾールは減少しメラトニンは増加します。

コルチゾールは睡眠中に身体に蓄積されている糖質や脂質などをエネルギーとして活用します。

睡眠中は低くなっているコルチゾールが午前3時頃から明け方に最高値に達し、起床後30〜60分のあいだに大量に分泌されます。

朝にスッキリと起きてすぐに行動できる人はコルチゾールの分泌が十分だと言えます

逆に朝になっても起きられない人は、コルチゾールの分泌が不十分の可能性があります。

コルチゾールの分泌をコントロールするには

コルチゾールの分泌が早朝に高くなれば、体内にある糖分をエネルギーとして使えるので朝からシャキッとします。

ですが日中にストレスを抱え込みコルチゾールを大量に分泌していれば、早朝に思うようにコルチゾールの分泌が高まりません

そこで注目されているのがプロバイオティクスです。

プロバイオティクスとは人間や動物の身体に良い働きをする微生物のことで

  • 乳酸菌
  • ビフィズス菌

などがあります。

そんなプロバイオティクスによるストレス緩和作用が注目されているのです。

普段から意識してプロバイオティクスを摂取することで、ストレスに伴うコルチゾールの過剰な上昇が抑えられることが報告されています。

そのため普段からヨーグルトやチーズなどの発酵食品を摂ることがコルチゾールをコントロールするポイントとなります

まとめ

コルチゾールは覚醒のために必要はホルモンです。

ですが日中に大きなストレスを感じると過剰に分泌されます。

過剰に分泌されたコルチゾールは不眠の原因ともなるので、運動や食事などで夜までにはしっかりとコントロールしていきましょう。

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