更年期の時期にヘバーデン結節が増えるって知っていますか?
「ヘバーデン結節と女性ホルモンは関係するの?」
「更年期の時期は悪化しやすいの?」
「痛みや腫れから解放される方法を知りたい」
今回の動画を見ればヘバーデン結節が起こる原因と対処するための方法や漢方薬についても分かります。
当院は東洋医学の理論に基づいてヘバーデン結節の解消法について解説するので、良かったら最後までお付き合い下さい。
更年期とは
更年期とは女性が閉経を迎える前後の時期を指し、一般的には45~54歳くらいが更年期の時期と言われます。
この時期には女性ホルモンのエストロゲンが減少し、エストロゲンの効能である代謝を高めて保水力を維持する機能が低下します。
エストロゲンで補われていた機能が低下した身体では、肉体面でも精神面でも不調が現れやすくなります。
ヘバーデン結節だけでなくバネ指や腱鞘炎も同様に更年期に現れやすい症状で、関節の潤滑液が減少する事で関節痛が現れやすくなるのです。
また、頭に熱がこもりやすくなるので首肩周りが過度に緊張し、筋肉の緊張は指先も含めて身体のあちこちで痛みを発生させます。
そのため、更年期が原因のヘバーデン結節を解消するにはこれらの状態を解消する事が重要なのです。
血虚とは
東洋医学の表現では代謝が気で身体の水分を血と水に分けており、更年期の時期にはそれらが不足した虚の状態や流れが悪くなる滞の状態になります。
更年期の時期は気が不足した気虚や流れが悪い気滞の状態であり、さらに血が不足した血虚と流れが悪い血滞と水滞の状態になります。
更年期の時期に特に顕著となるのが血虚であり、血虚が起こるきっかけは代謝が落ちたことで消化不良が起こり栄養不足であることが多いのです。
完全に閉経すれば血液を失わない分だけ血虚になりにくくなりますが、生理が続いている間は血液を失う分だけ血虚の状態に陥りやすくなります。
そのため普段から過労や睡眠不足が続いている女性ほど血虚がきっかけのヘバーデン結節に陥りやすくなります。
血虚の状態になると続いて血滞が起こり、血滞になると強い痛みが起こり指も腫れやすくなります。
漢方もお勧め
更年期に現れる様々な悪い状態を解消するには生活習慣を変えたり漢方薬を使ってみるのもお勧めです。
基本的に漢方などに頼る前に生活習慣を変える優先し、ポイントとなるのは食事と運動、睡眠になります。
基本的に気の流れを高めるのは運動で、しっかりと昼間のうちに身体を動かして寝る前にはストレッチをしてぐっすりと眠ることが大切です。
また、血を補給するのはバランスのよい食事で、糖質や脂質を適度に控えてタンパク質をきちんととることが大切です。
更年期の三大漢方薬と言えば、当帰芍薬散と加味逍遙散、桂枝茯苓丸になり主に血虚を解消し身体の巡りを高めます。
特に当帰芍薬散は血虚と水滞を解消するので、ヘバーデン結節による痛みよりも関節の腫れや倦怠感が顕著な人にお勧めです。
加味逍遙散は気滞と気虚、血虚などを解消するので心身の不調が多い人にお勧めで、桂枝茯苓丸は血滞を解消するので特にヘバーデン結節の痛みがひどい人にお勧めです。
まとめ
更年期の時期はエストロゲンの減少からヘバーデン結節が起こりやすくなります。
東洋医学から見れば血虚の状態で、他にも気虚や気滞、水滞なども問題になります。
大切なのは生活習慣に気をつけることで、その上で漢方薬を試すのもお勧めです。