「お腹の調子が悪いならと薬を出された」
「薬を飲んでも治らない」
「何か身体の調子も悪くなってきた」
東洋医学から見れば内臓同士はお互いに影響しあいます。
副腎疲労は副腎の問題ですが、他の臓器にも影響します。
今回は、副腎疲労と神経性胃炎の関係について解説します。
東洋医学から見た神経性胃炎
東洋医学から見ると、神経性胃炎は肝気の失調と表現します。
そもそも胃の粘膜などは肝に蓄えられている栄養を原料にするので、肝の状態が悪くなると胃の粘膜の修復が遅れます。
また、ビタミンCが不足すると胃は荒れやすくなります。
肝気の失調は肝鬱気滞(かんうつきたい)と呼ばれる肝の働き過ぎから起こります。
この肝臓からの不調により胃の機能が低下する肝気犯胃(かんきはんい)と呼ばれる状態になります。
肝気犯胃はとは、過剰になった肝気が胃の調子も崩してしまった状態で、肝気が過剰になるのはストレスが主な原因です。
だからストレスが多すぎると胃の調子は悪くなり神経性胃炎が起こるのです。
ストレスに対する反応
そもそも副腎は50種類のホルモンの元となるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)や、ストレスに対抗するコルチゾールを分泌しています。
現代はストレス社会といわれており、過剰なストレスによってコルチゾールの分泌が過剰になっている人が目立ちます。
コルチゾールの分泌が増えすぎると、副腎は疲れてDHEAやコルチゾールを作ることができなくなってしまいます。
そんな副腎の働きを助けるのがビタミンCやビタミンB群です。
副腎中のビタミンC濃度は血中の150倍と言われるように、副腎は多くのビタミンCを必要としています。
副腎から分泌されるアドレナリンの生成にもビタミンCが必要となります。
そして、コルチゾールは細胞内へのビタミンCの吸収率を大幅に増やすことがわかっています。
だからコルチゾールの分泌が不足すれば、アドレナリンを生成するのに必要なビタミンCが不足するのです。
ビタミンCの吸収率アップは、身体を酸化ストレスから守るためにコルチゾールが行っていると考えられています。
副腎疲労になるとビタミンCが不足するのは、コルチゾールが不足するためです。
だから副腎疲労の時には、ビタミンCを多く含むキウイフルーツや赤パプリカ、ブロッコリーなどを意識して摂取することが大切です。
まとめ
副腎疲労になると様々な辛い症状に襲われます。
ですが、副腎疲労の怖いところはそれだけではありません。
ビタミンCの吸収量が下がると代謝が下がるので、意識してビタミンCの量を増やしましょう。