身体が重くて仕方がない。
すぐに横になりたくなる。
お腹の調子が悪くて調べていたらリーキーガット症候群だと思う。
リーキーガット症候群と副腎疲労はまだまだ認知度の低い疾患です。
ですが、どちらも患っている人は増えていると言われます。
今回は、そんなリーキーガット症候群と副腎疲労の関係について解説します。
リーキーガット症候群とは
リーキーガット症候群とは腸に穴が開き、腸に開いた穴から本来なら体内には取り込まないはずの細菌や毒素などの有害物質まで体内に取り込んでしまう疾患です。
身体に様々な有害物質を取り込むことで様々な症状が引き起こされます。
リーキーガット症候群は単独の疾患ではなく、過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎などがきっかけで起こる疾患です。
慢性的に腸壁に負担をかけ続けた結果として過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎が起こり、それらの疾患により腸壁に穴が開くことでリーキーガット症候群は起こります。
主な症状だけでも、
- 筋肉痛や関節痛
- 腹痛や下痢
- 不眠症や神経過敏
- 喘息やアトピー性皮膚炎
などと多岐にわたります。
普段から慢性的にストレスを感じていたり、自律神経が乱れていたりするとリーキーガット症候群は起こりやすくなります。
慢性的なストレスから副腎疲労を患っている人はリーキーガット症候群を起こしやすく、リーキーガット症候群が起こっている人は副腎疲労になりやすくなります。
リーキーガット症候群の症状
リーキーガット症候群を引き起こす原因は、ストレスだけでなく偏った食生活なども問題となります。
糖質が多く野菜の少ない食事を続けていると、消化不良を起こすことで腸壁の粘膜はダメージを受けてしまいます。
痛み止めや抗生物質などの医薬品や、アルコールやカフェインなども腸壁の負担となります。
さらに腸内環境が乱れて悪玉菌が多くなりすぎても腸壁は傷つきやすくなります。
そして腸から漏れ出てはいけない食べ物の細かい粒が体内に流れ込むことで、遅延型アレルギーが誘発されるのです。
そのためリーキーガット症候群と遅延型フードアレルギーは同一視されている場合もあります。
基本的には腸に優しい食事をとり、糖質や脂質が多く野菜が少ないジャンクフードなどを減らすことがリーキーガット症候群を解消する近道となります。
最近では腸活という言葉も流行っており、腸に優しい食事が推奨されています。
腸に優しい食事としては、
- 発酵食品
- オリゴ糖
- 食物繊維
などがあります。
納豆やヨーグルトなどの発酵食品は、栄養が吸収しやすいように分解されているので腸への負担が少なくなります。
オリゴ糖も食物繊維の一種ですが、玉ねぎやニンニク、大豆などに多く含まれています。
食物繊維は野菜だけでなく、海藻やキノコ類などにも含まれています。
普段からこういった成分を意識すると腸壁は元気になるのです。
まとめ
リーキーガット症候群と副腎疲労は相互に影響します。
そのため、どちらかの疾患になれば両方とも患いやすくなります。
リーキーガット症候群と副腎疲労をどちらも解消するには、腸壁に優しい食事を心がけることです。