[kaiwa1]背骨の疾患で最も有名なのはヘルニアです。
腰で起こるのは腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれ足の痺れや痛みの原因となります。
今回は、ヘルニアの原因と他の疾患との違いについて解説します[/kaiwa1]
腰椎椎間板ヘルニアの原因
ヘルニアの基本的な症状は腰痛ですが、
- 下肢痛
- 痺れ
- 筋力低下
なども起こります。
特に足の外側から裏側にかけての痺れや痛みは坐骨神経痛と呼ばれます。
腰椎ヘルニアの坐骨神経痛の症状は片側だけに現れることが多いですが、例外的に両側に症状が現れる人もいます。
神経根の圧迫が強くなると痺れなどの知覚障害が起こります。
知覚障害の範囲は坐骨神経が通っている場所で、多くの人は臀部から太もも辺りに感じます。
筋肉が冷えて硬くなる朝方や、同じ姿勢で長く座っていると悪化します。
腰椎ヘルニアによる痺れは動き出すと少しマシになるのが特徴です。
腰椎ヘルニアは悪化すると足に力が入らなくなることもあります。
長距離を歩くことが出来ずに疲れやすくなり間欠性跛行と呼ばれる状態に陥ります。
同様に階段などで膝の力が抜けて昇れなくなります。
問題なのはなかなか治らない時の痺れや痛みです。
痛みやシビレが変化しないか悪化する時は気(代謝)の問題で、
- 気(代謝)が低下している
- 気(代謝)の消耗が激しい
などの状態が考えられます。
気(代謝)が低下している状態では身体の自然治癒力は望めません。
力仕事や立ち仕事で常に腰に負担をかけていると気(代謝)が消耗され、身体の回復に気(代謝)を回せていない状態です。
坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違い
坐骨神経痛は腰やお尻、脚の神経が刺激され痺れや痛みを伴っている症状のことで原因は何であれ坐骨神経痛と呼ばれます。
つまり坐骨神経痛とは疾患名では無くて、様々な疾患が原因で起こる症状名なのです。
肩こりという症状の原因が筋肉だったり骨だったりするのと同じです。
対して腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎のクッションとなる椎間板が突き出て神経を刺激している状態を指します。
腰椎椎間板ヘルニアは状態の話なので、坐骨神経痛の症状が出るとは限りません。
ちなみに腰椎椎間板ヘルニアの状態であっても何の症状も人もいます。
腰椎ヘルニアになると坐骨神経痛が起こりやすいですが必ずではありませんし、腰椎ヘルニアでなくても坐骨神経痛は起こります。
特に脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症などではよく坐骨神経痛の症状が見られます。
あくまで痺れや痛みが出る人は津液(水分)の流れが悪いために慢性的に神経が圧迫されているために起こります。
腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアの違い
腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアは片方だけが起こるとは限りません。
若い時に腰椎椎間板ヘルニアを患って、50歳になってから腰部脊柱管狭窄症になる人もいます。
さらに脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアを同時期に発症する人もいます。
違いを挙げると、
腰椎ヘルニア | 脊柱管狭窄症 | |
腰痛 | 起こりやすい | あまり無い |
歩行 | 痛むが歩ける | 長くは歩けない |
重い物 | 持てない | 持てる |
間欠性跛行 | ない | ある |
年齢 | 20~40歳 | 50歳以上 |
上記のような違いがあります。
そのため若い時に腰椎ヘルニアになっていた人が50歳を超えてから脊柱管狭窄症を併発する人もいます。
これらの症状を発症しないためには普段から身体を動かすことが大切です。
基本的には普段からラジオ体操やウォーキングが出来ていれば発症しにくくなります。
[kaiwa1]腰椎椎間板ヘルニアは若い時に起こりやすいのが特徴です。
ですが年齢を重ねると他の疾患も起こりやすくなります。
そのため普段から身体を動かしておくことが大切です[/kaiwa1]