「指が腫れて痛い」
「リウマチか?」
「へバーデン結節というのもあるらしい」
指の腫れや痛みは原因がハッキリしない場合もあります。
医師によって診断が違う事すらあるので、自分で調べて納得いかなければ何院か回るのもお勧めです。
こちらでは基本的なリウマチとへバーデン結節の違いを紹介します。
こんな違いに注目
リウマチとへバーデン結節の腫れ方は似ているので見た目だけで判断するのは困難です。
そのため大切なのは痛み方で、どんな時に痛むかやどの指が痛むかが見分けるポイントになります。
基本的に関節リウマチは早朝の痛みや手のこわばりが強く、夕方になるにつれてマシになってきます。
対してへバーデン結節の場合だと朝も痛みますが、夕方も痛いことが多くあります。
痛む指を見てもリウマチは左右対称に起こりやすいのに比べて、ヘバーデン結節の場合は片方だけという事が多くあります。
リウマチもへバーデン結節も第一関節が痛むことが多く、第二関節の場合はブシャール結節を疑います。
また、リウマチの場合だと指だけでなく手首なども痛みやすく、痛み以外にも微熱やダルさなども伴いやすいのが特徴です。
原因の違い
リウマチもへバーデン結節も筋肉の緊張が原因ですが、へバーデン結節は緊張状態が続いているのに対してリウマチの場合は過度な緊張となります。
そのためへバーデン結節はリラックスして休息することが解消につながりますが、リウマチの場合は過度な緊張の原因を探る事が重要になります。
リウマチの悪化要因としては、ストレスや過労、冷えに感染症などがあります。
ストレスと過労に冷えなどはへバーデン結節と同じですが、リウマチは感染症など免疫系の問題が関わってきます。
そのためヘバーデン結節は症状によって判断しますが、リウマチかどうかを確定するには血液検査が必要となります。
血液検査の際にはRFやCPPなど様々な項目が参照されますが、炎症の有無を調べるCRPはヘバーデン結節にも現れます。
対処の仕方
リウマチでもヘバーデン結節でもともに効果があるとされているのが温熱療法です。
どちらも炎症が起こっているので冷やした方が良いと思う人も多いですが、全身の血流を高めた方が炎症を鎮めやすくなるのです。
基本的に血流を高める事は急性期でなければ炎症性の疾患にも推奨され、リウマチに温泉などが勧められるのもこのためです。
最近では岩盤浴なども注目されており、岩盤浴などの温熱療法はリウマチでもヘバーデン結節でも推奨されます。
ただし、終わった後に症状が悪化するようならやり過ぎなので、初めは物足りない程度に抑えましょう。
大切なのは終わった後の爽快感ですが、爽快感があれば続けて終わった後に水分補給も忘れずに行いましょう。
炎症を鎮めるには、血流を高めて水分補給を行い尿として老廃物を排泄するまでが一つの流れとなるからです。
まとめ
へバーデン結節とリウマチは見た目では判断できません。
過労と冷えは共通の原因となりますが、リウマチの原因には感染もあるので血液検査が決め手となります。
ヘバーデン結節でもリウマチでも温熱療法は有効なので、急性期でなければ岩盤浴はお勧めです。