「ブシャール結節?」
「へバーデン結節もよく分からない」
「どんな違いがあるの??」
指が腫れて痛むのは第一関節と第二関節がありますが、実は原因が違います。
第一関節に起こるへバーデン結節と第二関節に起こるブシャール結節は関係する筋肉が違うのです。
今回はへバーデン結節とブシャール結節の対処の違いについて書いています。
ヘバーデン結節とブシャール結節の違い
ヘバーデン結節とブシャール結節の違いは指のどの関節に腫れや痛みが起こるかです。
症状はどちらも指の腫れや痛みですが、腫れや痛みを起こす筋肉が違えば対処は変わります。
関節が痛むときは筋肉が過度に緊張している事が多いので、原因となっている筋肉を狙って緩めることが大切です。
筋肉を緩めるには筋肉と骨の付着部位を狙うのが効果的なので、どの筋肉がどこにくっついているかを知ることが大切なのです。
ポイントとなるのは指を曲げる筋肉である浅指屈筋と深指屈筋です。
手の筋肉の種類
何となく動かしている指を閉じる動作は掌側の骨間筋を使い、指を広げる時は背側の骨間筋を使います。
そして指を伸ばすのと掌を曲げるのが同じ筋肉となり、指の筋肉の作りはややこしいのです。
掌側の骨間筋の主な機能は第二関節の伸展で、虫様筋の主な機能は第一関節の伸展となるのが特徴です。
第二関節に付く筋肉が浅指屈筋で上腕尺骨頭と橈骨頭から起こるのに対し、第一関節に付く深指屈筋は尺骨の上部3分の2から起こります。
そのためブシャール結節なら肘周りで、へバーデン結節なら前腕部分を刺激するのが有効なのです。
筋肉を緩める
筋肉の付着部位を踏まえてヘバーデン結節の場合であれば小指寄りの筋肉を刺激し、ブシャール結節の場合なら肘の小指側を刺激します。
ヘバーデン結節の場合は前腕の筋肉をつかんで手首を曲げ伸ばしします。
ブシャール結節の場合は肘をつかんで肘を曲げ伸ばししましょう。
筋肉を揉んでも良いのですが、慣れていない人は筋肉をつかんで関節を動かす方が刺激が入ります。
筋肉を押さえた状態でグーパーするのも筋肉に刺激を与えて緩めるのに役立ちます。
刺激して痛みのある筋肉ほど硬くなっているので、普段から10回ほど曲げ伸ばししましょう。
一度に多くの回数をやるより、1日に2~3回くらいのペースで刺激するのがポイントです。
筋肉を刺激した痛みが軽減される頃には指の腫れや痛みもマシになっているので、悩んでいる人は試してみてください。
まとめ
第一関節に起こるへバーデン結節と第二関節に起こるブシャール結節を起こす筋肉は違います。
へバーデン結節の深指屈筋は前腕から、ブシャール結節の浅指屈筋は肘から伸びています。
そのため、刺激する部位は指の関節によって変えましょう。