「物忘れがひどくなった」
「動きがどんどん鈍くなっている」
「急に感情的になってしまう」
60代を過ぎると徐々に脳の機能が低下します。
これは誰にでも起こりうることで、脳の血流が低下している可能性があります。
こちらでは脳の血流が低下する原因と対処法について書いています。
脳の理性を司る部分
脳の理性を司る部分は前頭前野と呼ばれ、理性や論理的思考を行う場所です。
前頭前野は脳の前方にあり、怒りや悲しみを司る扁桃体(へんとうたい)にブレーキをかけます。
扁桃体は情動反応と呼ばれる不安や緊張、恐怖反応において重要な役割を担っています。
そんな偏桃体は本能を司る大脳辺縁系の帯状回にありますが、70歳以上では帯状回と前頭前夜をつなぐ長い回路が無くなっていることが分かりました。
本能は無理に抑えられるものではありませんが、瞑想という方法を通して脳の前頭前夜による自動制御のトレーニングが可能という事です。
瞑想とは
瞑想とは心を静めて無心になる事と言われます。
イメージされやすい座禅をしながら行うのは静坐瞑想(せいざめいそう)です。
リラックスしていると脳内で血流が良くなり、脳全体に偏りなく血液が巡ります。
脳全体の血流が良くなっている状態は心を空っぽにしたときに起こります。
血液が脳全体を巡ることで思考の偏りが無くなり、様々な閃きが起こりやすくなるのです。
瞑想のやり方
瞑想の基本は、姿勢を正して静かに座りゆっくりと呼吸をして心と身体を落ち着けます。
心と身体を落ち着けるのは瞑想の基本ですが、もっと日常的に出来る瞑想もあります。
人は何かを感じているときに心を空っぽにしています。
例えば、季節や天気を感じることも瞑想となり、外に出た時に日差しや匂いに意識を向けるだけでも心は空っぽになり瞑想をしている状態となります。
こうした感覚は繰り返すことで研ぎ澄まされ、研ぎ澄まされるほどに心が空っぽになり脳の血流量が増えるのです。
運動をしながら瞑想をすることも可能で、自分の身体の動きに意識を持っていくことで心は空っぽになっていきます。
心が空っぽというのは、脳の思考をする部分以外を使っている状態です。
食事をする時でも、しっかりと味わい喉を通る感覚も研ぎ澄ませれば立派な瞑想となるのです。
舌の動きや唾液の分泌など意識することはたくさんあり、身体の動きに意識を向けるほどに脳はリラックスしていくのです。
意識した部分を神経が刺激して、刺激された部分に血液が集まり活性化するのです。
まとめ
脳の機能は加齢によって衰えます。
ですが脳の色々な部分を刺激すれば血流が高まり脳の機能を維持できます。
大切なのは色々な感覚を意識的に研ぎ澄ませることです。