集中できない。
頭痛や肩こりが慢性的だ。
微熱とダルさがずっと続いている。
副腎疲労は強い倦怠感が特徴です。
多くの人は倦怠感が強い時には栄養ドリンクなどでごまかしてしまいます。
ですが、副腎疲労は背景に過敏性腸症候群を抱えている場合も多くあります。
今回は、副腎疲労と過敏性腸症候群の関係について解説します。
副腎疲労と過敏性腸症候群
副腎疲労は朝から強い倦怠感に襲われたり集中力が続かない状態で、過敏性腸症候群は下痢や腹痛などを繰り返す疾患です。
副腎疲労と過敏性腸症候群は一見すると共通点はありませんが、過敏性腸症候群を患っている人の多くは副腎疲労にもなります。
また副腎疲労は自律神経失調症とも深い関係があります。
過敏性腸症候群は腸内環境の乱れが原因と思われがちですが、腸内環境だけでなく自律神経や背骨の歪み、血糖値の乱れなども関係しています。
腸は自律神経と深い関係があるので、ストレスによって自律神経が乱れると過敏性腸症候群は起きやすくなります。
また、脊椎のゆがみがあるとストレスを感じやすくなるホルモンが多くなることも、この症状を悪化させる要因になっていると考えられます。
さらに低血糖や血糖値スパイクなどが起こることで下痢や腹痛を起こします。
副腎は血糖値を調節する役割もあるので、血糖値の変化が激しいと悪影響を受けます。
そして過敏性腸症候群も血糖値の変化で悪化する疾患なのです。
つまり、副腎疲労と過敏性腸症候群はどちらも血糖値の影響を受ける疾患なのです。
副腎疲労と腸内環境
副腎がホルモンを生産し機能するためには、まず食べたものがきちんと腸で消化され栄養が吸収される必要があります。
さらに不要なものはスムーズに排泄されるようにしなければなりません。
そのためには腸内細菌のバランスを整え、腸の粘膜を丈夫にして細胞を活性化するのが大切です。
腸は免疫機能をつかさどる器官としても重要で、体の免疫機能の約70%は腸内環境が整っているかどうかで決まるともいわれています。
腸内環境が悪いと腸で炎症が起きやすく過敏性腸症候群の原因となります。
腸が荒れて炎症が起こると、副腎はコルチゾールをどんどん分泌して炎症を食い止めようとします。
その結果として副腎が疲弊し、上手く機能しなくなります。
副腎疲労と過敏性腸症候群を患っている人に共通なのが、この腸の炎症なのです。
そして、炎症やアレルギーを惹き起こす元凶が、小麦に含まれるグルテンと乳製品に含まれるカゼインという物質です。
そのため、強い倦怠感に下痢や腹痛を伴っている人は、炎症を起こすグルテンとカゼインの摂取量を減らしましょう。
日々の食事から小麦や乳製品を減らしてみて、調子が良くなるようなら普段から摂取量を減らすようにしましょう。
まとめ
副腎疲労を患っている人は下痢や腹痛を訴える人も多くします。
副腎疲労と過敏性腸症候群は一見すると関係がないように見えますが、実際には腸の炎症という共通点があります。
そのため、どちらの疾患も腸の炎症が出にくい食事をすると収まりやすくなります。