東洋医学で体調を崩す原因の六淫である風邪とは

「風が強いな」

「何となく調子が悪い」

「風と体調は関係あるの?」

東洋医学では天候の影響なども重視しています。

天候による悪影響を六淫(りくいん)と呼びます。

今回は、六淫の一つである風邪について解説します。

風邪とは

現代医学ではカゼと読みますが、東洋医学では風邪(ふうじゃ)と読みます。

風邪とは、痛みが同じ場所に固定されず症状が出たり消えたりする症状です

また風邪は交感神経を刺激して身体を興奮状態にします。

そんな風邪は春先に起こりやすく、代謝が活発になる時期に風邪は盛んになります。

また風邪による影響を最も強く受けるのが肝臓です。

肝臓は風邪の影響を受けると過活動になり、身体は肝臓が働きすぎると熱がこもって肝鬱気滞(かんうつきたい)と呼ばれる状態に陥ります。

肝鬱気滞になると

風邪に負ける人の多くは血(栄養)が不足しており、血(栄養)の不足から肝血虚の状態になっています。

普段から、

  • 目の疲れ
  • 筋肉の痙攣
  • 爪割れ
  • 生理不順

などの症状が出やすい人は肝血虚が疑われます。

実際に春の時期には、ぎっくり腰や肉離れなど筋肉に関する患者さんが多くなります。

五月病に代表される精神の疾患は風邪に負けた典型的な血(栄養)の不足による症状です。

春になって集中力が欠如したりイライラしたりしやすくなるのは風邪の仕業です。

具体的には身体の熱を発散できないせいで身体に熱がこもった状態です。

結果として、蕁麻疹や肌荒れなど皮膚表面に熱が溜まればあせもなどの原因ともなります。

風邪による代表的な症状は春先のアレルギーです。

身体で発生した熱が頭に昇って、頭部に溜まった熱を発散させるために鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみなどの花粉症の症状が現れます。

 

風邪の対処法

基本的な風邪の対処法は無理をせず、休息を十分にとって過ごすことです。

身体に血(栄養)を巡らせるのは睡眠です。

そして、物事を考えたり、イライラしたりすると血を余分に使ってしまうので、ぼーっとする時間が重要です。

ぼーっとする時間を作るのは難しいですが、

  • 深呼吸をする
  • お風呂に入る
  • 軽い運動をする

など、何かをしている方が意外とぼーっとリラックス出来るものです。

基本的に頭で考えすぎないためには、身体に血を巡らせることが大切です

すでに血(栄養)が不足して症状が出ているという場合は、肝血を補うような養生法が必要になります。

特に気をつけたいのは

  • 食事
  • 睡眠

になります。

食事の内容としては肝を補う

  • ほうれん草やピーマンなどの緑黄色野菜
  • あさりやひじきなどの海産物
  • 酢の物や梅干しなどの酸味の物

などがおすすめです。

緑黄色野菜は多くのビタミンや酵素を含み肝臓での気(代謝)を補います。

また気(代謝)を巡らせるのに必要なミネラルは海産物から摂りましょう。

そして酸味の物は代謝の結果として生じる老廃物の排泄を促します。

次に睡眠のとり方としては、

  • 夜の12時までには寝る
  • 6時間は睡眠を確保する
  • 少し体温を上げてから布団に入る

などがポイントになります。

睡眠で休息をとるためには質と長さが重要です。

質の良い睡眠は身体の修復が盛んになる0時から2時までの時間を寝ることや、6時間以上の睡眠を確保することで可能になります。

また、眠気というものは体温が下がるタイミングで訪れるので、少し体温を上げておくと元の体温に戻るときに眠くなります。

そのため、白湯を飲んだりお風呂に入ることで少し体温を上げられます。

そしてうまく眠れないときでも身体を横にしておけば身体に血(栄養)が巡ります。

まとめ

風邪は春に起こりやすい不調の原因です。

また風邪による肝鬱気滞は体質的に起こりやすい人がいます。

また過労や睡眠不足は肝鬱気滞を悪化させるので注意しましょう。

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