東洋医学の気の気化作用

気ってなんだ?

人によって言うことが違う(-д- 三 -д-)

本当に存在するの?

などの意見はごもっともで、気には五つの主な作用があります。

その中でも今回は気を代謝と捉える理由となる気化作用について紹介します。

 

気化作用とは

気には代表的な作用があり、そのうちの一つが気化作用(きかさよう)です。

東洋医学では気(代謝)の働きで物質は変化すると考えてきました。

物質の変化とは、ご飯などのデンプンをブドウ糖に分解したりアミノ酸からタンパク質を合成したりすることです

現代では物質の分解と合成をあわせて代謝と呼んでいます。

気化作用では津液(水分)が汗や尿に変化することも含んでいます。

また血(栄養)であるタンパク質が必要に応じて精に作り変えられるのも気化作用です

ちなみに過剰な糖質制限を行うと、体内の脂質やタンパク質を分解して糖質エネルギーを作ります。

すると結果として1週間で約2kgの筋肉が喪失すると考えられています。

東洋医学における気の概念は、糖質やたんぱく質などの物質であると同時に活動性や運動性をもったエネルギーなども含みます。

だから東洋医学においては糖質と脂質、たんぱく質のいずれかを極端に制限するという発想はありません。

 

気の活動

人体におけるさまざまな生理活動は気(代謝)が行っていると考えられています。

そして気の活動は昇降出入と呼ばれ、昇ったり降りたり出たり入ったりするものとされています。

ちなみに出たり入ったりというのは、内臓などの内側から皮膚の表面に出たり入ったりするという意味です。

そのため内臓の異常は皮膚の表面に現れると考えたのです。

気の昇降出入のバランスの崩れた状態が不調の原因と考えます。

気のバランスが崩れた状態には、

  • 気逆
  • 気陥(きかん)
  • 気脱
  • 気閉

などがあります。

もし気が昇ったまま降りてこなくなれば頭部に気が溜まり気滞(きたい)と呼ばれ自律神経失調症の状態になります。

この気滞は気逆(きぎゃく)とも呼ばれ、気の上昇が激しいのに下降しなくなった状態です。

逆に気の上昇が弱くて下降が優位な状態は気陥(きかん)と呼ばれる気虚の一種の状態となります。

胃下垂や脱肛などの消化器系の不調の原因に気陥は潜んでおり、悪化すると副腎疲労なども招きます。

気の出入りもバランスを崩すと問題となります。

気が出るわりに入ってこない状態は気脱(きだつ)と呼ばれ気を体内に留めておけません

気脱は気虚が極限まで悪化したもので気絶する場合もあります。

大量の発汗や下痢、出血などで見られ脱水症状による昏倒が含まれます。

また産後も気脱の状態になる事があります。

気が正常に働くためには血(栄養)津液(水分)も必要だからです

逆に気が入るばかりで出ていかない状態は気結(きけつ)と呼ばれ、 気を発散できずに体内で凝り固まってしまった状態です。

悩み過ぎて精神が疲労した状態です。

考えるばかりで運動が少ないと心身のバランスが崩れるのです。

症状が悪化すると気閉(きへい)と呼ばれ、うつ症状になります

このように身体のエネルギーを上手く運べなくなった状態が身体の不調の元であると考えたのです。

気とは常に動き続けることで健康を保てるので、気を流れさせるためには運動が大切です。

まとめ

気という言葉は漠然としたイメージではありません。

体験的なものを統計学的にまとめていったものなので現代医学でも説明できます。

普段から気(代謝)の働きを意識することで健康は保ちやすくなります。

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