[kaiwa1]身体は加齢によってホルモンの量が変化します。
普通のホルモンは加齢によって減少します。
ですが今回、解説するプロラクチンは加齢によって増加する珍しいホルモンです[/kaiwa1]
プロラクチンとは
プロラクチンは脳下垂体からの分泌がメインですが、脳下垂体以外でも胎盤や子宮など末梢組織でも産生されます。
プロラクチンは乳汁の分泌を促す作用が有名です。
ですがプロラクチンの作用は乳汁の分泌以外にも大きく6つの主要な機能があります。
成長ホルモンと構造が近いので、成長ホルモンと似た機能も持ち、
- 水分および電解質の調節
- 成長および発生の制御
- 内分泌および代謝の制御
- 脳および行動の制御
- 生殖の制御
- 免疫反応および生体防御
などの作用もあります。
睡眠の質が低かったり短かったりするとプロラクチンの分泌は減少します。
夜に眠れなくても、昼寝をすることで分泌を促すことが可能です。
プロラクチンにはストレス耐性を高めて身体を修復する作用もあります。
プロラクチンが不足すると不妊になりやすいという事も分かっています。
プロラクチンは脳から放出されるドーパミンによって抑制されます。
そのため食欲などを満たして睡眠の質が悪いとプロラクチンの分泌は抑制されます。
プロラクチンは授乳ホルモンなので、分泌が多いと排卵が抑制され性欲が減少します。
授乳時期にはプロラクチン分泌が促進されるので、授乳を続けていると妊娠しづらくなります。
授乳時期に女性が性欲を感じにくくなるのはプロラクチンの作用によります。
またストレス時に増加するストレスホルモンとしての側面もあるので、育児ストレスがセックスレスにつながりやすいと言われています。
全てのホルモンに言えることですが、分泌は過剰でも不足でも不具合が起こります。
プロラクチンの分泌は睡眠によって適切に調節されるので、睡眠の質を高めるグッスリ睡眠が重要となります。
加齢による変化
最近の研究では、加齢に伴いプロラクチン濃度が減少することが確認されています。
なぜならプロラクチンの分泌を促進するメラトニンの分泌が減少するからです。
ただし40歳以降の男性における性欲低下に高プロラクチン血症があります。
妊娠以外で血液中のプロラクチンが高値になるものを高プロラクチン血症といいます。
高プロラクチン血症の原因となるのは睡眠薬や抗うつ剤の服用です。
加齢とともにメラトニンが減少すると眠れなくなります。
そんな時に睡眠薬を多用すると高プロラクチン血症起こし、女性であれば不妊症で男性であれば勃起不全などの症状が現れます。
そのため大切なのは睡眠薬に頼らず人自然な睡眠を促すことです。
[kaiwa1]加齢によってプロラクチンの分泌が減少するのは、プロラクチンを促進するメラトニンが減少するからです。
メラトニンの減少は睡眠の質を低下させます。
その時に睡眠薬でごまかしていると不妊や勃起不全などの症状が現れるので気をつけましょう。[/kaiwa1]