「体に良いものを食べたい」
「栄養をとるならサプリが良いの?」
「昔ながらの食事は本当に良いの?」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
現代の栄養学では食べたものは栄養になりそうなイメージですが、実際には食べたものすべてがエネルギーになるわけではありません。
消化には大きなエネルギーを使うので実際には思うように吸収できないのです。
今回は消化について解説します。
消化はエネルギーを使う
雑食である人間の食事は消化に約1600キロカロリーを費やしていると言われます。
消化だけで身体を維持するエネルギー全体の約70%に達するので、胃腸が弱い人が食べ過ぎると代謝に回すエネルギーが減るのです。
体力が落ちているときに食事をできないのは、消化するエネルギーが不足しているからです。
そのため、食事を受け付けない時は消化に負担のかからないものを食べるのが基本です。
基本的には食欲のない時には無理に食べる必要はありません。
なぜなら断食に優る健康法は無いからです。
消化しやすさは食べたものが胃から小腸に通過する時間で計ります。
その場合だと、果物や野菜ジュースなとが最も早くなります。
食欲が無くても何か口にしたいときには果物や野菜ジュースが無難です。
果物や野菜は酵素を含む分だけ消化は早くなりますが、穀類やナッツ類などは消化に時間がかかります。
そして動物性たんぱく質を含む卵や魚は比較的に消化が早いのに対して、肉類は脂質が増えた分だけ消化が遅くなります。
消化に時間がかかるほどに胃腸での滞留時間が長くなるので、胃腸などの消化器官の負担が増えるのです。
消化を促すには
東洋医学では食欲が無くなるのは気(代謝)が低下しているからと考えます。
気(代謝)が低下している人は、消化に悪い食事を摂ると余計に気(代謝)が低下します。
吸収できるエネルギーと消費のバランスが悪いからです。
まず大切なのはよく噛むことです。
噛むという行為は筋肉に刺激が入り自律神経を整えるので、気(代謝)を高めるのに良い効果があります。
顎を動かすと、
- 唾液の分泌が促される
- 細かく砕くと胃の負担が減る
- 胃腸の動きを活発にする
などの効能があります。
消化に使うエネルギーを減らすと代謝に回すエネルギーが増えて、代謝が高まることで疲れにくい身体になるのです。
また、よく噛むと筋肉が鍛えられるので体力もつきます。
弱々しい子供の多くは、柔らかいものばかりを食べて顎を動かしていないことが多いです。
重量挙げの選手などは噛む力が極めて強いので、マウスピースをつけて歯を噛み砕かないように保護しています。
それくらい筋力と噛む力には関係があります。
噛む回数が少ない人は筋力が少なく、倦怠感の強い気虚体質になりやすくなります。
早食いをしたり柔らかいものばかり食べたりしていると、徐々に気(代謝)が低下します。
胃もたれや疲れやすさは消化不良が原因です。
身体は食べることが基本ですが、身体に優しい食べ方を意識することが基本です。
一度の食事で30分以上かけることで消化エネルギーを減らせます。
またゆっくりと食事をすることで副交感神経が優位になって、胃腸などの消化器官は働きやすくなります。
まとめ
消化エネルギーはかなり多くかかります。
食べる時間にも消化エネルギーは左右されます。
だからゆっくりとよく噛んで食べることは健康の基本です
⇒機能性ディスペプシアからの解放!南森町で専門的なケアが待っています