どんな時に食欲が落ちやすいか知っていますか?
「疲れが溜まっている」
「睡眠不足だ」
「微熱がある」
こんな時に食欲は落ちやすいですが、その背景には肝臓の働きが隠れています。
今回のブログを見れば機能性ディスペプシアの原因の一つと、なりやすい体質に対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
肝気犯胃とは
肝臓は多くの作業をこなしている臓器なので、他の臓器よりも多くのエネルギーを必要としています。
通常であれば蓄えている栄養からエネルギーをもらいますが、蓄えが不足している時は胃のエネルギーを横取りして肝臓は働きます。
普段なら寝ている間に肝臓はせっせと栄養を溜め込みますが、睡眠不足が続いている人は慢性的な蓄え不足の状態となります。
他にも過労やハードな運動が続いていれば蓄えは不足し、不足した分だけ胃は栄養を取り上げられる状態が続き消化不良を起こす肝気犯胃と呼ばれる状態になります。
また、肝臓が過度に働いている時は微熱が出やすくなるので、微熱が出て食欲が落ちてくるときには肝気犯胃を疑います。
肝気犯胃は誰にでも起こりますが、東洋医学から見れば起こりやすい体質の人がいます。
木タイプとは
肝気犯胃を起こしやすいのは熱しにくく冷めやすい体質の人で、栄養不足に最も弱い体質で東洋医学では木タイプと呼ばれます。
睡眠とは肝臓の熱を冷まして栄養を蓄える時間なので、睡眠不足が続くと熱がこもって栄養が不足します。
このタイプの人は動くのが好きですが、夜はしっかりと寝ないと体力が持ちません。
適度な運動をしている方が調子はいいですが、過度な運動や長時間の仕事は栄養不足に陥りやすくなります。
このタイプの人は普段から食欲にムラがあり、食べる時には人よりも食べますが食べない日も多くあるのが特徴です。
そのため、普段から生活習慣を整えておかないと胃もたれや腹痛などの機能性ディスペプシアを起こしやすくなります。
大切な生活習慣
熱しやすく冷めやすい体質の人は昼間は適度に動いて、昼はしっかりと食べて寝る前の食事はほどほどにして睡眠の質を高めるのが重要です。
肝臓を働かせすぎている時には酸味のものを食べて肝臓を元気にして、栄養が不足していると感じたら甘味のものを食べるのも大切です。
酸味のものには酢を使った料理や柑橘類に梅干しなどがあり、特にミカンやグレープフルーツは適度な甘味もあるので肝気犯胃を解消するのに効果的です。
基本的に必要な甘味は砂糖などではなくフルーツなどに含まれる自然な甘さで、100%のジュースもいいですが冷たいのもので身体を冷やし過ぎないように注意しましょう。
他にもピーマンやシシトウなどの緑の食材は肝臓の機能を整えて肝気犯胃を解消する作用があります。
元々が冷めやすい体質なので、基本的に機能性ディスペプシアの時には温かい食事を心がけることも大切です。
まとめ
肝臓は働き過ぎると胃の栄養を横取りして胃を弱らせる肝気犯胃の状態になります。
肝気犯胃を起こしやすいのは熱しやすく冷めやすい体質の人で木タイプと呼ばれます。
予防に必要なのは適度な運動と食生活に気をつけて睡眠をしっかりととることです。
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