「あんなに元気そうな人が!?」
「元気な人でも病気になるのか、、」
「自分は大丈夫だろうか?」
元気な人が倒れると急に健康が不安になります。
今回は脊髄梗塞で倒れられた体操のひろみちお兄さんの現状と東洋医学から見た原因について書いています。
体操のひろみちお兄さんの現状
2024年の6月2日に元体操のお兄さんとして有名な佐藤弘道さん(55)が体調を崩して入院したと発表されました。
原因は脊髄梗塞(せきずいこうそく)で、現在は下半身麻痺の状態で療養に専念しているとの事です。
佐藤さんは1993年の25歳のころから12年間も体操のお兄さんを務めており、普段から筋肉トレーニングで体を鍛え病気やケガをしないように気をつけていました。
身長は168cmで体重は58㎏という体型をキープするために、お腹いっぱいになるまで食べる事はなく炭水化物は控えめに多くの副菜を揃えて健康には気を使った食生活を送っていたとの事です。
普段から運動・食事・睡眠には気を使っており、運動量が減った分だけ食事の量を減らし睡眠の時間は確保するようにしていました。
そんな佐藤さんは体調を崩した前日の6月1日の時点では元気な姿を見せていましたが、6月2日から緊急入院して6月14日の時点では全く歩くことができずに投薬とリハビリの日々を過ごしているとの事です。
脊髄梗塞とは
脊髄梗塞は何らかの原因によって脊髄に血液と酸素が届かなくなって起きる病気とされており、神経に障害が生じるせいで下半身麻痺などが起こります。
初期症状は背中の痛みから両方の手足の筋力の低下や、しびれなどがあり原因不明の場合も多くあります。
基本的には血流障害がきっかけとなり、特に背骨の肋骨が付いている胸髄の部分は血液不足に弱いとされ問題が起こりやすいのが特徴です。
脊髄梗塞が起こりやすいのは50~60代と言われ、動脈硬化や生活習慣病を持っている人はリスクが高いとされています。
生活習慣病には肥満や糖尿病に高脂血症などがあり、喫煙などの習慣も原因とされます。
佐藤さんは極めて健康状態は良かったと考えられますが、一方で脊髄梗塞という疾患は原因不明とされるものが約40%もあるとされています。
東洋医学から見ると
東洋医学では血流障害の事を瘀血(おけつ)と呼び、瘀血が起こる事で痛みや神経障害が起こると考えています。
そのため佐藤さんが入院されたときには瘀血が起こっていたと考えられます。
瘀血が起こるきっかけとして水分不足や熱がこもった状態を疑うので、佐藤さんの場合だと6月という湿度が高い時期も考えて熱中症が疑われます。
熱中症がきっかけの場合で起こる様々な疾患は原因不明とされることが多く、脊髄梗塞の状態は診断できてもきっかけが熱中症というのは見落とされがちです。
佐藤さんのように運動に食事、睡眠まで気をつけていて急に倒れるとなると、一時的な水分不足と高い湿度によって身体に熱がこもった事による瘀血が原因として濃厚なのです。
おそらく普段から汗をよくかき水分補給はしていたと思いますが、今年のように湿度の高い日が続く年は体力が落ちやすく熱中症のリスクが高まるのです。
事前の予防法としてはこまめな水分補給に加えて塩分タブレットなどでミネラルを補給する事と、冷えピタなどでおでこを冷やしておくことです。
どんなに体力がある人でも熱中症を起こすリスクはあるので、真夏よりも暑さに慣れていない初夏ほど気をつける必要があります。
普段から健康な人ほど体温が高い傾向にあるので、そういう人ほど湿度の高い日は体温を下げるように気をつけましょう。
まとめ
ひろみちお兄さんは脊髄梗塞で倒れる前日まで元気でした。
脊髄梗塞は血流障害で起こりますが40%は原因不明です。
東洋医学から見ればおそらく水分不足と熱がこもったことによる熱中症だったと考えられます。