「指に力が入らない」
「気が付けば指が腫れている」
「ペットボトルの蓋が開けられない」
「病院では老化だから諦めろと言われた、、」
こんな悩みを抱えていませんか?
これらの症状はヘバーデン結節と呼ばれ、40代以降の女性に多い疾患ですが年齢だけの問題ではありません。
こちらではヘバーデン結節が起こる主な三つの原因と、解消して予防するストレッチや生活習慣について書いています。
へバーデン結節とは
へバーデン結節とは手の指の第一関節が腫れて痛み、時間とともに変形して曲げにくく伸ばせなくなる疾患です。
始めは物をつまむ動作などで痛みますが、腫れが強くなってくると何もしていないのに痛かったり夜寝ている間も痛むようになります。
基本的に全ての指にヘバーデン結節が起こる可能性がありますが、人差し指と小指から始まる人が多い印象です。
例外的に親指にも起こりますが、その場合の多くはバネ指が悪化した結果で男性にも起こります。
また、指の第二関節が腫れた場合はブシャール結節と呼ばれます。
人によっては第一関節の近くに水ぶくれのような腫れが出来て、ある程度の変形が進むとんでくると痛みが落ち着いてくることが多い
最近の調査による年代別では30代では10.6%の人が悩まされ、40代で20.7%、50代で28.6%、60代になる頃には35.3%の人が悩まされているとのことです。
一般的な対処法
病院などでは老化だから仕方ないと言われ、シップが出されたり痛み止めが出されたりします。
あまり勧められませんが変形が酷くなったら手術という選択肢もあります。
変形を予防するためにテーピングやサポーターを提案する病院もありますが、変形が止められたという話はあまり聞きません。
珍しい所では指の第一関節に注射をしたり熱した鍼をさす方法もあるようですが、多くは炎症などに対する処置となります。
ですが病院の見解では原因がハッキリしていないので、具体的に決め手となるような治療法はまだ存在していないのが現状です。
整骨院などで進められるのは主にストレッチなどですが、それだけでは決め手とならない場合も多くあります。
東洋医学で解明する痛みの原因とは
東洋医学では身体で痛みが起こる原因は筋肉が縮み過ぎる事と流れが滞る事としています。
筋肉が縮み過ぎるというのは緊張状態が続いて筋肉が緩めていないという事で、へバーデン結節の原因がストレスと言われるのは緊張が続くためです。
流れが滞るというのは関節に液体が溜まり腫れることで、腫れると痛みや変形の原因となります。
液体とはリンパや血液で、加齢に伴い流す力が弱くなり老廃物が溜まりやすくなることで起こります。
そのため、へバーデン結節の原因は
- 筋肉の過度な緊張
- 液体の流れが悪い
- 老廃物が溜まっている
以上の三つになります。
老化とは筋肉の機能と量が低下することであり、結果として筋肉が緊張しやすかったり流れが悪く老廃物が溜まりやすくなったりする現象なのです。
東洋医学から見た基本的な対処とは
東洋医学では老化だから仕方ないとは言いません。
普段の生活に気をつけることで若い時と近い状態を保つことが可能です。
流れが悪くなるのは筋肉の機能低下で、補うのはストレッチが有効です。
ですが、流れの悪さは指先の局所だけではありませんので肩までストレッチを行うのが重要です。
老廃物の排泄には水分が必要なのでこまめな水分補給も大切で、体重の3%ほどの白湯を飲んで身体を冷やさずに尿で老廃物を排泄しましょう。
身体が冷えると筋肉の緊張は強くなるので、普段からラジオ体操などで身体を動かして緊張を緩めて身体を温めることも大切です。
ラジオ体操は筋肉の緊張を緩めるのに効果的です。
筋肉を緩めるためには脱力しながら呼吸を深くするのがポイントです。
大きくゆっくりと動かすことで効果がアップします。
ラジオ体操をして筋肉を緩めてからストレッチをするとより効果が上がります。
やっておきたいストレッチ3選
一つ目は腕を伸ばします。
指から前腕の内側をしっかりと10秒ほど伸ばします。
痛すぎない程度に伸ばしましょう。
二つ目は胸を開くストレッチです。
頭の後ろで手を組んで肘を開きましょう。
しっかりと胸を張って肩甲骨を寄せるのがポイントです。
三つめは腕を高く上げるストレッチです。
正面を向いて合掌した手を高く伸ばします。
肩甲骨から脇や胸を同時に伸ばせます。
普段から筋肉を緩めて流れを良くしておくとヘバーデン結節の解消と予防に役立ちます。
まとめ
へバーデン結節は40代以降の女性に増えてくる疾患で指の腫れと痛みが特徴です。
原因は筋肉が緊張していて流れが悪いことです。
解消や予防のためには普段からラジオ体操とストレッチを行い水分をしっかりととりましょう。