「調子が悪い」
「だけど原因が分からない」
「病院では精神科を紹介された」
こんな悩みを抱えていませんか?
精神や身体の問題は表裏一体です。
こちらでは身体には異常が見つからなくても不調が起こる原因と対処法について書いています。
八綱弁証(はっこうべんしょう)とは
八鋼弁証は東洋医学の考え方で、患者の状態を8つの要素から分析する手法です。
8つの要素には、
- 表(ひょう)と裏(り)
- 実(じつ)と虚(きょ)
- 熱(ねつ)と寒(かん)
- 陽(よう)と陰(いん)
になります。
表裏とは問題が身体の浅い所にあるか深い所にあるかです。
浅い所とは骨格筋などの問題で、深い所とは内臓の問題という意味です。
虚実とはエネルギーが不足しているか滞っているかという意味で、1つ目の不調はエネルギー不足から起こります。
寒熱は単純に冷えているか熱しているかなので、血流の状態が悪くなれば冷えて寒となり温まれば熱となります。
身体に熱がこもっているのが2つ目の不調で、身体が冷えだして内臓の機能低下が始まれば3つ目の不調へと進みます。
陰陽とは病の進行する順番で、身体の表面で感じる悪寒から徐々に身体の深部まで蝕まれていく段階を現します。
頭痛や悪寒などの陽から始まり、陰になると症状は消化器などの内臓の症状へと進みます。
太陰病まで進むと
不調が長らく放置されていると体力は衰えて身体は冷えて内臓の機能が低下します。
頻繁に腹痛や下痢、嘔吐などの胃腸症状が現れますが、病院では異常が見つからなければストレスが原因の機能性ディスペプシアと言われます。
さらに症状が悪化すると内臓の機能が衰えることで全身に強い倦怠感が表れます。
医師によっては副腎疲労や自律神経失調症、慢性疲労などを指摘します。
器質的な異常は検査で発見されますが、内臓の機能低下はなかなか発見されずに心因性と判断されやすいのです。
健康の基本は体温を整える
健康の基本は身体が熱い人は水分を補給して、太陰病まで進んで身体が冷えている人は身体を温めることです。
まずは水分を補給して汗や尿などの水分代謝を高めれば多くの人は体調が整ってきます。
ですが太陰病まで進み身体が冷えて動くのも辛い人は身体を温めるのが基本なので、身体を冷やす飲食は避けましょう。
運動をする元気があれば動くことが大切ですが、動く元気がない場合は身体を温める食材を選びましょう。
身体を温める食材は糖質とビタミンを多く含んでおり、カボチャや黒豆、もち米などが代表的です。
また、シナモンや黒ゴマなども身体の代謝を高めて温めてくれます。
基本的に消化に悪い物や脂質が多いものは避けて、スープなど水分と同時に補給するのが大切です。
そして日光を浴びたり深呼吸をすることが弱った身体を元気にする第一歩となります。
まとめ
東洋医学では数値の異常よりも、不調の性質や期間などを重視します。
八綱弁証なら現代医学では異常が見つからない機能性ディスペプシアなども原因が分かってきます。
大切なのは水分補給や身体を温める生活習慣という事です。