「走るとすぐに疲れる」
「疲れると休んでも回復しない、、」
「休日は下手に動かない方が良いのかな？」
そんな疑問や悩みを抱えていませんか？
筋肉疲労は休めば回復するとは限りません。
こちらでは筋肉疲労の色々な原因と正しい休息のとりかたについて書いています。
筋肉疲労とは
運動時に筋肉を動かすエネルギー源には、筋肉に蓄えられているグリコーゲンが優先されて消費されます。
グリコーゲンの分解時には乳酸も同時に作られ、無酸素性の激しい運動の時にはより多くつくられます。
基本的に乳酸はミトコンドリアで酸化してエネルギー源として再利用されますが、乳酸の生成が消費を上回ると乳酸が蓄積することとなります。
乳酸はエネルギー源ですが、分解する効率は悪いのでなるべくなら溜めない方が良いのです。
乳酸がメインで使われるのは遅筋線維で、有酸素運動で糖を分解するよりも大きなエネルギーを発揮します。
脂肪は大量のエネルギー源となりますが、分解に時間がかかるので運動では積極的に消費されません。
運動の後が大切
ジョギングなどの有酸素運動でも筋肉疲労は起こるので、乳酸ばかりが疲労の原因とは言えないのです。
むしろ問題となるのは筋肉に蓄えられているグリコーゲンの不足や乳酸の生成過程で発生する水素イオンとも言われます。
また、クレアチンリン酸が分解されてできるリン酸がカルシウムイオンの放出を阻害すれば筋収縮が行いにくくなることも筋肉疲労の原因の一つとして考えられています。
つまり筋肉疲労の原因と考えられるものはいくつもあって、どれか一つだけが問題となるわけでは無いのです。
乳酸の隠れた効能
乳酸は分解されればエネルギー源となり、疲労回復に役立つことも分かっています。
むしろ乳酸が溜まっている方が血管新生や傷の修復促進などの効果があることも分かっています。
乳酸が溜まっている状態で軽い運動をすることをアクティブレスト（積極的な休養）と言います。
実はデスクワークのように同じ姿勢を続けるだけでも、呼吸が浅いせいで乳酸は溜まります。
そのため、休日でも屋内でのんびりと安静にするよりも、アクティブレストを行った方が疲労の回復に効果的であるとされています。
まとめ
乳酸は疲労物質ではなくエネルギー源でもある。
筋肉疲労の原因にはグリコーゲンやカルシウムイオンの不足などもある。
普段から運動不足の人にも乳酸は溜まっているので、休日は軽い運動をした方が疲労回復につながる。