「歩くだけで疲れる」
「耳が聞こえづらくなった」
「記憶力の低下が目立つ」
こんな悩みを抱えていませんか?
このような症状は老化と言われ仕方ないと言われますが、東洋医学から見れば対処法が存在します。
こちらでは、老化が早まる原因と予防の方法について書いています。
身体の老化を予防するビタミンD
ビタミンDは魚類やキノコ類から摂取できますが、多くは紫外線の刺激によって皮膚で合成されている成分です。
食事から摂取したり皮膚で生合成されたビタミンDは、肝臓で水酸化されて血中を巡り腎臓で活性化されて小腸からのカルシウムの吸収を促します。
ビタミンDの不足は認知機能の低下や骨粗しょう症を招き、身体の老化を早める指標とされています。
腎機能が低下するとミネラルのバランスが崩れることが知られており、腎臓で活性化されるビタミンDはカルシウムとリンの骨からの代謝を調節しているためです。
活性化されたビタミンDは少量で大きな効果を発揮しますが、慢性腎臓病などの腎機能が低下している人は血中のビタミンDが不足しているのです。
またビタミンDの不足が腎機能の低下に関わっていると考えられています。
東洋医学から見た腎機能の低下
東洋医学では老化が速いのは腎機能の低下と考えており腎虚(じんきょ)と呼んでいます。
加齢により皮膚が薄くなるとビタミンDの生成量は減少するので、ビタミンDの不足から腎機能が弱まっているのです。
さらに色黒な人は紫外線の吸収が少ないので、ビタミンDの生成量が少ないことが分かっています。
加齢により脳の認知機能が低下するというのは、皮膚で作られるビタミンDの不足から来ている可能性があります。
漢方薬であれば腎機能を高めるのは六味地黄丸(ろくみじおうがん)などになり、腎機能を高めることが老化の予防につながると考えています。
六味地黄丸の成分には皮膚の血流量を増加する作用があるので、ビタミンDの生成量も増えると考えられるからです。
そのため、漢方薬を飲んだりビタミンDを含む食材を食べるだけでなく、外出して日光を浴びることも老化の予防には必要なのです。
まとめ
老化とは不可避な現象ではありません。
血流量の低下により腎機能が低下して、ビタミンDが不足することと定義できるのです。
そう考えれば老化を予防するには、ビタミンDを増やすために日光に浴びて魚類やキノコ類を普段から食べることが大切なのです。