「気分的の落ち込む」
「なんだか胃腸が不調だ」
「身体の節々が痛む」
12月になるとこんな悩みも増えやすくなります。
こちらでは、東洋医学から見た12月の正しい過ごし方について書いています。
12月とは
12月は本格的な冷たくて乾燥した空気を吸い込んで、肺に負担がかかり緊張性の頭痛が増え始めます。
肺は弱い臓器なので、冷たくて乾燥した空気が原因で炎症が起こり水分を巡らす機能が低下します。
さらに昼夜の気温差が大きいとリウマチやへバーデン結節などの炎症性疾患は増悪しやすくなります。
普段から大腸が弱っている人ほど腹部が緊張してぎっくり腰になりやすく、徐々に痛みを強く感じだして一気に悪化します。
加えて加齢に伴い心臓が弱ってくると徐々に12月の寒さに胸痛や動悸を覚えるようになります。
大雪(たいせつ)
大雪は12月8日ごろとなり、山岳だけでなく平野にも降雪のある時期になります。
山では本格的に雪が降り始めるのでスキー場がオープンするのもこの頃です。
九州地方でも初氷が張り熊も冬眠に入り、寒鰤(かんぶり)など冬の漁も盛んになります。
冬は心臓に負担がかかりやすくなりますが、寒鰤などの脂ののった魚を食べれば心臓も元気になります。
初冬では寒暖差による心不全が増えるので、部屋が冷えすぎないように工夫をしておきましょう。
冬至(とうじ)
冬至は12月23日ごろで日本が位置する北半球では、一年で最も昼間の時間が短い日です。
東洋医学では陰が極まって陽に転ずる一陽来復(いちようらいふく)と呼ばれる日でもあります。
本来なら夏野菜のカボチャは常温でも保存が可能だったので、日本の冬至といえばカボチャを食べる習慣があります。
江戸時代には銭湯で柚子湯を行う習慣があったらしく、冬の肌荒れを防ぎ風邪の予防として行われていたとのことです。
薬膳から見ても、柚子には老廃物の排泄を促し解毒の作用があるとされています。
また、ミカンと柚子には気の流れを良くして頭を澄んだ状態にする作用があります。
冬はコタツにミカンと言われますが、一般的なミカンは温州ミカンでまろやかで食べやすく肺を潤して胃を健康にする作用があります。
まとめ
冬の冷えて乾燥した空気は心肺に負担をかけて不調の原因となります。
特に心臓は寒さによって弱るので、魚の脂をとることは健康に過ごすために有効です。
加えてミカンや柚子などの柑橘類を食べることは心臓の負担を減らして元気にします。