[kaiwa1]中丹田とは気功の概念です。
東洋医学のツボとはまた違った概念ですが重複している部分もあります。
今回はそんな中丹田について解説します[/kaiwa1]
中丹田とは
中丹田は胸の真ん中にあるとされ、みぞおちの辺りと考えられています。
気功の世界では乳頭の中央で胸骨上にあるとする説もあります。
丹田とはツボとは違って概念的な存在なので、ピンポイントにここだという場所は無いようです。
大まかに胸の奥の方だとされています。
みぞおちは胸椎12番の高さであり鳩尾(きゅうび)というツボがあり、乳頭の中央には膻中(だんちゅう)というツボがあり第4肋骨と第5肋骨の間になります。
みぞおちの奥には腹腔神経叢があり心身が疲労していると硬くなります。
胸骨上と考えれば奥には心臓神経叢があります。
みぞおちは擦って緩めるだけでも心身ともにリフレッシュする効果があります。
胸骨は擦るだけでもリンパの流れを良くして自律神経を整える作用があります。
また欠伸が多い人はみぞおちが硬く、身体がみぞおちを緩める為に反射的に欠伸をしていると考えられています。
鳩尾(きゅうび)のツボには精神的な疲労やイライラ、緊張による食欲不振や不眠などを解消する効果があります。
膻中(だんちゅう)のツボには鎮痛安定作用があり緊張や気分の不安、落込みなどを解消してくれます。
また膻中は気会(きえ)と呼ばれる気が集まる場所としても有名で、気が不足した気虚や気が滞った気滞のどちらにも効果があります。
胸椎12番とは
まずは、脱力して腕を下にたらします。左右の肘頭を結んだ線が胸椎の12番になります。
胸椎12番は着地をした際に圧迫骨折が起こりやすい部位になります。
基本的に腰椎の主な動きは前後で、胸椎の主な動きは側屈と回旋になります。
そのため身体を捻じる時には胸椎が主に動き、前後に身体を屈曲する際には腰椎が動いています。
中丹田は身体の重心だと言われます。
武道やダンスの際にはみぞおちから足が生えているようにイメージしろと言われます。
股関節を曲げて膝を持ち上げる腸腰筋と呼ばれる筋肉は胸椎12番から始まります。
そのため足を動かすなら、みぞおちからというのは正しいと言えます。
みぞおちから動こうとすれば、自然に胸が開いて骨盤から前に進んでいく感じが生まれます。
また骨盤から歩く感じが生まれると自然とへそ下にある下丹田も引き締まります。
下丹田が引き締まる事で無理なく良い姿勢が生まれるのです。
40歳くらいから姿勢の歪みが気になりだした人は丹田を意識して動きましょう。
[kaiwa1]普段から丹田を意識することで姿勢が整います。
丹田の位置は、歩くときに重要な腸腰筋と大きな関係があります。
そのため、歩くときには下と中丹田を意識することが大切です[/kaiwa1]