神経痛は誰にでも起こります。
ですが原因は人によって様々で、40歳くらいから徐々に坐骨神経痛になる人は増えてきます。
今回は坐骨神経痛の原因となる根本的な理由について書いています。
坐骨神経痛の原因
実際に坐骨神経痛は85%の人が原因不明と言われます。
レントゲンで確認しても医師が違えば診断は変わると言われます。
それくらいにレントゲンでは明確な所見はありません。
坐骨神経痛は筋肉の過緊張や姿勢の歪みだけでも起こります。
津液(水分)の流れが悪い人は普段から筋肉が過緊張の状態で姿勢が歪んでいます。
結果として神経が圧迫されて痺れや痛みが出るのです。
本来なら寝れば筋肉は緩んで坐骨神経痛の症状は緩和されます。
ですが症状が酷くなってくると痛みのせいで深く眠れずに筋肉が緩まなくなってきます。
すると身体では瘀血(おけつ)が起こり痺れや痛みがひどくなります。
筋肉が緩まないから痺れや痛みがひどくなり、痛みがひどいから深く眠れないの悪循環に陥ります。
この状態だと自然治癒は難しいと言えます。
神経が圧迫を受けやすい場所は背骨や臀部になります。
背骨や臀部が原因だと寝ころんだ姿勢で圧迫が加わるので余計に眠れなくなります。
症状が悪化すると痺れや痛みの範囲は広がってきます。
そして姿勢の歪みが原因だと片方に坐骨神経痛の症状は出ます。
また加齢によって背骨の柔軟性が失われると誰にでも脊柱管狭窄症が起こり、坐骨神経痛の症状が出てくる危険があります。
神経の圧迫が起こっている場所を特定する
神経の圧迫が起こっている場所を特定するには前屈と後屈が簡単です。
後屈の時に痺れや痛みが悪化するならすべり症を疑います。
次に前屈をしてみて症状が悪化するならヘルニアを疑います。
脊柱管狭窄症の人は前屈でも後屈でも動きが硬いのが特徴です。
そして床に座って開脚をしてみましょう。
足先に向かって身体を倒した時に痺れや痛みが出るなら臀部の筋肉での神経の圧迫を疑います。
また歩いている時にしびれが悪化するなら膝や足関節が硬い場合が多くあります。
これは津液(水分)の流れが滞り痰湿を起こしている人の特徴です。
津液(水分)の滞りがあると関節の動きは制限され、身体は本来の動きを出来ません。
そんな状態が長く続いているとどんどん症状は悪化していきます。
少なくとも症状が変わらないか悪化するという人は何らかの問題が潜んでいます。
坐骨神経痛が発生したり再発したりする原因
単純に重労働などは腰椎への負担が大きくなります。
さらに腰を捻って重い物を持つと、何倍もの負担が腰椎にかかります。
実際に重労働の人の腰椎ヘルニアになる確率は軽労働者に比べて3倍のリスクと言われます。
重労働と同じくらいに腰に負担をかけるのが長時間のデスクワークです。
同じ姿勢を続けると血流が悪くなり椎間板にかかった負担を回復させることが出来ません。
普段から血流の悪化を避けるためにはこまめな運動が必要です。
デスクワークであっても1時間に1回くらいは立ち上がって屈伸などをすると血流の悪化を避けられます。
年齢的には腰椎ヘルニアは20~40歳代に多く、骨盤の近くに起こりやすいのも腰椎ヘルニアの特徴です。
負担軽減のために出来る事
基本的には痛みの出ない動きをすることが前提となります。
痛いからといってじっとしていると症状は悪化します。
大切なのは足の関節を動かすことです。
やり方)
- 床に寝ころんで膝を立て少し開きます
- 片方の足で逆の足を内側に倒し伸ばします
左右共に20回ずつ行います。
次にむくみのある方は足首回しを行います。
- 座った状態で足首を逆の膝の上に置く
- 足首の上を抑え、もう片方の手で足指に手指を入れる
- 10回まわして逆回転も10回行います
先を掴んで右回し左回しと30回ずつ行う。
むくみに関しては温める事も重要なのでお風呂で行うとさらに効果的です。
まとめ
坐骨神経痛は色々な場所で起こりますが、原因となるのは足の関節が硬くなることです。
そのため痺れや痛みを根本的に解消するには足の関節の動きを高めましょう。
普段からこまめに動かすことがポイントとなります。