何で東洋医学はすごいの?
現代医学と何が違うの?
そもそもどんな考え方をするの?
東洋医学では様々な症状の原因を証(しょう)という表現で解説しています。
今日はリウマチやへバーデン結節の原因ともなる痺証(ひしょう)です。
現代医学では関節炎と診断され、炎症を鎮めて痛み止めを処方するばかりです。
ですが東洋医学から見た痹証(ひしょう)なら対処法があるので紹介します。
痹証とは
東洋医学の古典には
風寒湿の三気雑わり至り、合して痺となるなり
素問
とあります。
これは痺証と呼ばれる
- 関節の腫れや痛み
- しびれ
などは風・寒・湿などの外邪が原因と考えます。
外邪とは、外から身体に悪影響する気候や環境のことです。
リウマチが悪化しやすいのは、圧倒的に季節の変わり目です。
季節の変わり目には、これらの外邪が合わさって身体に侵入すると痹証が発生します。
外邪の中でも、
- 風は気圧の変化
- 湿は湿度の高さ
- 寒は気温の低さ
が身体に痹証を引き起こすと考えています。
気圧の変化は自律神経の乱れを引き起こし、湿度の高さと身体の冷えは気(代謝)と津液(水分)の流れを低下させます。
これらの悪影響により、筋肉や内臓、関節などの動きが悪くなり関節に痛みや痺れが発生します。
特に津液(水分)の停滞は、関節に水が溜まり関節が曲がらなくなります。
痹証は、もともと身体が弱い気虚体質の人ほど起こりやすくなります。
ただし少数ながら気(代謝)が高く熱がこもっている痹証もあります。
大切なのは、自分の体質に合わせた対処を心がけることです。
痹証の対処法
まずは、自分の痛みがどんな時に起こっているかを確認します。
確認するポイントは、
- 痛むタイミング
- 痛む場所
- 痛みがマシになるタイミング
の二つです。
痛むのが雨の日か前日かで、原因となる外邪が風か湿か分かります。
風の場合は、気圧が大きく変化する雨の前日に痛みが悪化します。
湿の場合は、雨が降って湿度の高い当日に痛みが悪化します。
また風による痛みは場所が移動しやすく、足よりも腕が多いのが特徴です。
昨日は右肩が痛かったのに、今日は左の手首が痛いなど痛む場所が変わり腕に多いのが風邪です。
風邪に負ける人は、普段から自律神経が乱れやすいのが特徴です。
そのため自律神経の通り道である背骨の動きを高める事が大切です。
その場合は、首を温めて首のストレッチをするとマシになります。
雨の日に足が重くて痛くなる人は湿が原因です。
腕よりも足に症状が現れやすく、痛みもありますがだるさがきつくて、むくみが強いの湿邪の特徴です。
基本的には汗をかいて水分をとり、しっかりと水分代謝を高めることで軽快します。
普段からトイレに行く回数が少ない人は、どんどん水分をとってトイレの回数を増やしましょう。
朝一番の尿以外は、尿の色が透明になるくらいの水分摂取が大切です。
寒が原因の場合は、単純に冷えたときなのでお風呂で温めると痛みがマシになるのが特徴です。
冬の寒さだけでなく、夏でもクーラーで冷やされ過ぎると強い痛みに襲われます。
寒邪は最も強く痛み、主に膝や足の指などの下半身と腰痛などがセットで現れます。
基本的には身体を冷やさない事と、冷たい飲み物などを避けて白湯などを飲む習慣をつけることが大切です。
原因の邪を特定して対策を!
一口にリウマチといっても原因は人によって違います。
だから身体を温めても効果の出る人とそうでない人に分かれます。
まずは自分の身体が痛むタイミングを確認しましょう。