「腹部が張って重苦しい」
「食事内容に気を使っても便秘が解消されない」
「慢性的な便秘で身体への悪影響が怖い」
こんな悩みを抱えていませんか?
便秘は多くの人が悩まされている症状で、薬に頼り過ぎると余計に症状が慢性的になることがあります。
こちらでは、東洋医学の観点も含めて便秘の原因と対処法について書いています。
大腸の構造と機能
大腸は長さが1.5〜2mほどの臓器で、盲腸と上・横・下行結腸、S状結腸から直腸に分かれます。
大腸は5つの層に分かれており、小腸と同じ粘膜と粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)に加えて漿膜下層が加わる頑丈な作りになります。
主な機能としては消化の仕上げと、水分とミネラルの吸収です。
他の内臓と違っているのは蠕動(ぜんどう)運動で、一方通行ではなく内容物を直腸に向かって行ったり来たりさせます。
便を長く滞留させることで水分とミネラルの吸収を促すのですが、十分な水分とミネラルが確保できないと排泄が後回しになり便秘になることがあります。
腸内細菌も多く生息しており、腸内細菌は消化と免疫系の調節に関与しビタミンや有用な物質を合成する役割を果たします。
そのため、腸内細菌にエサを与えて蠕動運動を促すのも便秘の解消には効果的です。
東洋医学から見た大腸
東洋医学でも大腸の主な役割は水の吸収と排泄です。
小腸で栄養素を吸収し、大腸は未消化の食物や水分を身体から取り除き水分代謝を調節します。
東洋医学では排泄を身体から毒を取り除く行と考えているので、大腸での排泄は体内の浄化作用として重要視しています。
そのため便秘や下痢は、気血のバランスが崩れているサインと考えています。
大腸は肺を助ける臓器であり、秋にバランスを崩しやすいので気候に合わせた過ごし方が大切になります。
便を作って排泄するのを伝導作用と言い、肺の粛降作用と相互に助け合う関係となります。
だから便秘の解消に大切なのが水分の補給と呼吸です。
肺の機能を高めることが東洋医学から見た便秘の解消につながります。
便秘を解消するには
腹式呼吸は便秘を解消するのに役立ちます。
大腸は直接マッサージできませんが、横隔膜を上下させることで刺激を入れることが可能です。
お腹を縮めながら息を吐き、お腹を伸ばしながら息を吸うと大腸を刺激できます。
排便を促す薬膳は通便という作用になり、通便で蠕動運動を促すと同時に腸を潤したり熱を発散させたりします。
特に便がコロコロの便秘なら潤いが大事で、水分を補給しても解消されない便秘には熱の発散が大切です。
潤いと熱の発散を同時に行えるのはバナナです。
他にも、潤いの作用が高いのはオクラやクルミ、ゴマ油、ヨーグルトなどになります。
熱の発散作用が高いのはパイナップルやレタスとなります。
まとめ
便秘の原因の一つが水分とミネラル不足です。
東洋医学から見れば水分の補給だけでなく呼吸も重要なので、腹式呼吸を心がけましょう。
普段から大腸を潤して熱を発散させる食材を選ぶと便秘は解消されやすくなります。
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