「胃痛がする」
「消化不良で便秘になる」
「病院でもらった薬が効いているのか分からない、、」
こんな悩みを抱えていませんか?
胃の不調は原因不明のことも多く、薬では思うように効果が出ない事が多くあります。
こちらでは胃の構造と機能の解説と不調の対処法について書いています。
胃の構造と機能
胃の働きは食物の消化で、胃は入り口から噴門(ふんもん)、胃底部、胃体部、幽門(ゆうもん)前庭部、幽門とよばれる部位で構成されています。
噴門は食道への食物の逆流を防ぎ役割で、幽門は十二指腸への食物の通過を調節しています。
胃の中に食物が入ってくると、噴門から幽門にむかって蠕動(ぜんどう)運動が起こり食物は小腸に少しずつ運ばれます。
胃は食物と一緒に入り込んだ細菌を胃酸で殺菌したり、身体にとって悪い物質を吐き出す働きも持っています。
小腸に遅れないと判断された飲食物がある時は吐き戻そうとします。
東洋医学から見た胃の作用
東洋医学の胃の働きは現代医学とほぼ同じ考えです。
その働きは
- 受納(じゅのう)
- 腐熟(ふじゅく)
- 和降(わこう)
と表現されます。
受納とは胃が飲食物を摂取する機能で、腐熟は胃が飲食物を吸収されやすいように消化する機能のことです。
胃の受け入れ準備が不十分であれば食欲不振となり、胃の消化が不十分であれば胃もたれを起こします。
和降とは、飲食物を受納して腐熟した後に小腸に運ぶ働きのことです。
飲食物がスムーズに小腸に運ばれないと腹痛の原因や胃もたれを感じます。
東洋医学でも胃で重要な機能は、食物の受け入れから消化と運搬です。
胃が不調になると消化不良を起こし、胃もたれや上腹部痛を起こし逆流性食道炎の原因となります。
現代であれば炎症などの異常が見つからないと機能性ディスペプシアと診断されますが、東洋医学であれば消化器系の機能低下を疑います。
機能の低下は筋肉の働きが悪いことが問題なので、筋肉の働きを良くして機能を高めれば問題は解決するのです。
胃の機能を高めるには
東洋医学では内臓の機能は気が行っていると考え、機能の低下は脾気虚(ひききょ)と表現します。
脾気虚は消化器系を指し、脾気虚の状態を解消すれば胃の機能は高まり食欲不振や胃もたれなどに悩まされなくなります。
気を高める基本は運動して身体を温めるで、朝に身体を動かしておくことが大切です。
逆に気を下げる原因の一つが身体を冷やすことで、冷たい飲食を繰り返していると脾気虚になりやすくなります。
だから脾気虚の解消に大切なのは朝のラジオ体操や白湯を飲む習慣と、日中や夜間に冷たい飲食を避けることが基本となります。
みぞおちから左下の辺りが押して痛むようなら胃の機能は低下気味で、胃が元気になると押しても痛くなくなります。
押して痛い時ほどお腹や胃の筋肉は硬くなっているので、柔らかくして機能を高めるためにも白湯で温めてラジオ体操で伸ばしましょう。
まとめ
胃は飲食物を消化して運ぶのが仕事です。
炎症などが起こっていなくても、お腹や内臓の筋肉が硬くなっていれば本来の仕事はこなせません。
大切なのは筋肉の働きを正常にして、胃の機能を高めることです。