身体の冷えを甘く見ていませんか?
「気が付いたら手足が冷たい」
「寒いけど我慢している」
「温める事を意識していない」
こんな状態が続くと胃腸の機能低下を起こす事があります。
今回のブログを見れば冷えによって起こる脾腎陽虚の症状と対策が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
寒さの影響
寒さにより体が冷えると腎機能は低下し、すると身体に老廃物が溜まり消化機能が低下します。
寒さは高血圧を起こし腎機能を低下させ、温度変化が大きいとさらに腎臓へのダメージを大きくします。
さらに寒い時期は気づかないうちに脱水状態に陥っている事が多く、水分不足から高血圧が起こる事もよくあります。
身体が冷えた状態が続くと脾と腎が陽虚となり、慢性的に全身が冷えている状態になります。
腎陽虚は最も程度の重い陽虚であり、慢性の胃腸病や内分泌系の機能低下が起こります。
そのため、普段から腎機能が下がらないようにする事が寒い時期の食欲不振を起こさない事につながります。
脾腎陽虚のツボ押しケア
脾腎陽虚を解消するには身体を温める事が必要で、身体を温めるのに役立つのが気海と関元というツボです。
気海はお腹の中心のおへその下の1寸5分(3~4㎝)にあるツボで、全身を温めます。
関元は気海のすぐ下でへそ下3寸(6~8cm)の恥骨の上のツボで、脾腎の両方の機能を補い全身を温める効果があります.
どちらのツボも温めるのが効果的なのでお灸が理想ですが、蒸しタオルやカイロで温めてもOKです。
入浴の際もヘソ下まで浸かっていれば全身が温まるのは気海と関元を刺激しているからなのです。
また、手で擦ってやるのも効果的なので、腹痛がある時に自然と擦ってしまうポイントでもあります。
適度な運動で胃腸を動かす(ウォーキング、ヨガ、呼吸法)
脾腎陽虚の人は冷えやすい傾向があるため、ウォーキングやヨガなど軽い運動で体を温めることも重要です。
ウォーキングは酸素を使う有酸素運動なので、スムーズな呼吸で全身に酸素を送り込めればより身体が温まります。
深い呼吸が出来れば自然と代謝が上がり冷えによる慢性の胃腸病を解消するのに役立ちます。
ポイントとなるのは大股で少し早めのウォーキングで、毎日のウォーキングなら30分もすれば運動量としては十分です。
週末だけでも土日に75分ずつ歩けば1週間分の運動としては十分と言われます。
脾腎陽虚による胃腸の機能低下は普段から運動して温める事で解消されます。
まとめ
身体が冷えてくると胃腸の機能は低下します。
身体を温めるツボはヘソ下にありお灸が効果的です。
普段から大股のウォーキングを心がけると身体は温まりやすくなります。
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