ヘバーデン結節は指に問題が無いって知っていますか?
「指をマッサージしている」
「指のストレッチを頑張っている」
「腫れないようにテーピングをしている」
残念ながらヘバーデン結節には効果が無いかもしれません。
今回のブログを見ればヘバーデン結節の原因と解消法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
ヘバーデン結節
ヘバーデン結節で指の関節が腫れて痛むのは、軟骨がすり減ったり骨が出っぱったりする事も関係します。
人によっては水泡のような腫れが指の第一関節に起こり、手を使うたびに痛んだり腫れが酷くなったりします。
テーピングやサポーターをするのは関節を圧迫して腫れを物理的に防いだり、関節を固定することで痛むほどに指を動かないようにするためです。
色々なテーピングの方法やサポーターなど様々なものがありますが、一時的に腫れや痛みがマシになっても根本的に解決したという人は稀です。
指の関節が腫れて痛んでいるから指を施術する人も多いですが、指にマッサージやストレッチをしても根本的に解決しない事がほとんどです。
なぜなら指に問題が起こる原因の多くは肩関節などに潜んでいるので、大切なのは肩関節の動きを高める事になるからです。
肩関節とは
肩関節は単純な関節ではなくいくつかの骨が関連しており、上腕骨に肩甲骨、鎖骨に加えて胸郭まで関係します。
そのため肩関節という表現には一般的な肩甲上腕関節に加えて、胸鎖関節に肩鎖関節、肩峰下関節、肩甲胸郭関節の5つの関節があります。
その中でも肩甲骨と胸郭の間は肩甲胸郭関節と呼ばれ、肩甲骨と胸郭は靭帯では繋がっていませんが関節の機能を持つので肩関節の動作に非常に大きな影響を与えます。
肩甲骨の正しい位置は背骨と肩甲骨内側の間が指4本分と言われ、胸を張る姿勢で自然と左右の肩甲骨が近付く位置とされます。
そのため肩甲上腕関節をつなぐローテーターカフと呼ばれる筋肉だけでなく、肩甲骨と胸郭をつなぐ多くの筋肉が肩関節には関わっているのです。
肩峰下関節は肩甲上腕関節の上方と肩峰の間を指し、第2の肩関節とも呼ばれ肩関節の動きを滑らかにする働きがあり五十肩にも関係します。
肩甲骨の動きを高める体操
ヘバーデン結節の原因となる肩関節の硬さを解消するには肩甲骨を動かす事が大切です。
現代人はスマホやデスクワークなどを長時間続けるせいで肩甲骨の動きが悪くなり、肩甲胸郭関節の動きが悪くなり腕に余計な緊張を与えています。
普段からこまめに肩甲骨を動かして柔軟性を保つ必要があるので、次の体操をやってみて下さい。
やり方)
- 胸を張って背筋を伸ばす
- バンザイをする
- 肘を降ろしながら肩甲骨を寄せる
この動きを10回を1セットとして日中に3~4セットは行いましょう。
大切なのは一度に行うのではなく同じ姿勢が続いたらこまめに行う事で、定期的に行う事で肩甲胸郭関節の柔軟性は保たれます。
肩甲胸郭関節の柔軟性が高まるとヘバーデン結節による痛みも腫れも起こりくくなるので悩んでいる人は試してみて下さい。
まとめ
ヘバーデン結節は指の問題ではなく肩関節の問題です。
肩関節は5つの関節からなり、ポイントとなるのは肩甲胸郭関節になります。
そのため普段からこまめに肩甲骨の体操をする事がヘバーデン結節の解消につながります。