脊柱起立筋と機能性ディスペプシアの関係

姿勢の美しさは内臓と関係があると知っていますか?

「昔から猫背だ」

「姿勢が悪いとよく言われる」

「胃腸は弱い方だ」

実は姿勢と胃腸には関係があります。

今回の話を聞けば姿勢の悪さに悩んでいる人でも、どうすればキレイな姿勢になれるかが分かるようになります。

では、鍼灸あん摩マッサージ指圧師で東洋インサイド整体院の院長である福原がお送りします。

脊柱起立筋と内臓

内臓の不調や機能低下は背骨を支える脊柱起立筋に影響を与え、内臓疲労が原因でぎっくり腰が起こる事もあります。

内臓が疲労すると周囲の筋肉や骨は圧迫されて硬くなり、筋肉が硬くなることで血流が悪くなると胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化器系の病気が起こる事もあります。

さらに脊柱起立筋が弱ると猫背になり、猫背になる事で内臓が圧迫されて機能が低下する悪循環に陥ります

猫背の時に圧迫されやすいのが胃腸で、原因不明の胃もたれや腹痛を起こす機能性ディスペプシアの原因とも考えられています。

そもそも猫背になりやすい人は胃腸が弱い傾向にあり、普段の食生活で胃腸に負担をかけることで猫背が顕著となる事があるのです

姿勢を整えることで内臓の機能を高める事も可能ですが、普段からの食事に気をつける事も大切になります。

脊柱起立筋とは

脊柱起立筋は腸肋筋と最長筋、棘筋の3つの筋肉で構成されており、背骨を両側から支えながら頭部から骨盤まで付いています。

背中で最も大きく長い筋肉で姿勢を維持させる役割があり、背骨を立てて姿勢を維持することから抗重力筋とも呼ばれます。

抗重力筋はいくつかありますが、脊柱起立筋は腸腰筋と大腿四頭筋に並んで加齢によって弱りやすい筋肉です

抗重力筋は姿勢が重心線からズレたときに直ちに補正する役割で、重力に対してもっとも効率的に身体を支えるための筋肉です。

背骨を前に引っ張る腸腰筋と、骨盤を後ろに傾ける大殿筋と助け合って背骨のS字カーブを維持しています

ただ、内臓疲労の影響を受けやすい筋肉なので、運動だけでなく食事などに気をつける事も必要な筋肉となります。

機能性ディスペプシアを解消する薬膳

東洋医学では胃腸を元気にする薬膳の作用を補気健脾(ほきけんひ)と呼び、胃腸が弱い人の食事としてはイモ類や枝豆にカボチャなどを推奨しています。

また、イワシやカツオ、サバにブリといった魚類も補気健脾に分類され、機能性ディスペプシアになりやすい人にはお勧めなのです。

すでに食欲が無くて食べられないという人は、まずはもち米などでお粥を食べる所から始めましょう。

もち米も補気健脾の作用があり、卵などを入れることで消化しやすく栄養を補給しやすい食材です。

基本的に猫背になりやすい人は胃腸を冷やすのは厳禁なので、普段の食事から飲み物まで温かいものを選びましょう

それに加えて脊柱起立筋を緩めるためにラジオ体操などを行う事で、胃腸の機能は高まりやすくなり機能性ディスペプシアの解消にもつながり姿勢がキレイになっていきます。

まとめ

姿勢の悪さは胃腸に悪影響を与えます。

抗重力筋の中でも脊柱起立筋は機能性ディスペプシアの原因となります。

大切なのは食生活を整えてラジオ体操などをする事です。

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