「膝が外れる感じがする」
「膝に力が入らない」
「かなり膝が痛かった、、」
こういった経験をする人は少なくありません。
人によっては頻繁に起こり、放っておくと変形性膝関節症の原因ともなります。
大切なのは適切に対処して予防することなので、予防法についても紹介します。
膝が外れるのは何故?
膝が外れる感じとは膝の皿(膝蓋骨)が本来の位置からずれた状態です。
膝蓋骨は靱帯で固定されていますが、膝の外側に圧力がかかるとズレる事があります。
正しくは膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)と呼ばれ、スポーツなどがきっかけで筋力の少ない女性に多く見られます。
生まれつき脱臼しやすい人もいますが、強い力が働くことで脱臼する場合もあります。
脱臼が起こると膝が腫れて強い痛みを感じ、疼痛のため膝を伸ばすことが困難となります
膝蓋骨脱臼の処置
膝蓋骨が脱臼した場合は、戻すためには膝を伸展しながら膝蓋骨を外側から内側へ押し込むようにします。
亜脱臼の場合は無症状のこともありますが、自然と戻る場合も多いのも膝蓋骨脱臼の特徴です。
本来なら数週間もしないうちに自然に戻りますが、戻らない場合は整形外科での整復が必要です。
大切なのは膝蓋骨脱臼を予防することで、何度も繰り返していると靭帯や膝軟骨が傷ついて高齢になってから変形性膝関節症の原因となります。
サポーターやテーピングで固定する方法もありますが、大切なのは多少の負荷では脱臼しない状態にする事です。
脱臼する癖がついてしまうと、座った状態から立ったり身体を捻ったりしただけでも脱臼するようになる人もいます。
予防のためのストレッチ
膝蓋骨脱臼を予防するためにやっておきたいのが大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前側のストレッチです。
大腿四頭筋の伸縮が上手くいっていると膝蓋骨の動きは安定するので脱臼を起こしにくくなります。
やり方)
- 足を前後に開いて後ろの膝は床につける
- 身体は起こした状態で上半身を前方に移動する
- 呼吸をしながら30秒間伸ばす
思いっきり伸ばす必要はなく、軽めに伸ばしてから深呼吸をしましょう。
ストレッチは思いっきりやるよりも、力が入り過ぎないくらいの方が効果が出ます。
普段から繰り返し行っておくことで大腿四頭筋の伸縮がスムーズになり、膝蓋骨が安定して脱臼を防ぐことが可能となります。
まとめ
膝が外れるというのは膝蓋骨が脱臼することです。
本来なら自然と治る症状ですが、繰り返すと変形性膝関節症のリスクが増えます。
予防のために普段から大腿四頭筋のストレッチを心がけましょう。