「身体が冷えやすくてだるい」
「血流が悪いと脳梗塞や心筋梗塞の心配があると言われた」
「血流が悪いと言われたがどうすれば良いのか?」
こんな悩みを抱えていませんか?
血流が悪いと様々な問題を起こしますが、原因は一つではありません。
こちらでは、東洋医学から見た血流の悪さの原因と対処法について書いています。
血流と瘀血(おけつ)
東洋医学で瘀血(おけつ)とは血流が悪くなった状態とされますが、血流は血圧が低く過ぎても高すぎても悪くなるのが特徴です。
そのため、全身の毛細血管の血流が悪くなった状態は全て瘀血に分類されます。
特に抹消血管の抵抗が増加すると高血圧と診断され、自律神経失調の原因にもなると考えられています。
更年期の女性における高血圧症などは、東洋医学から見れば瘀血に分類されます。
他にも、高血糖や高脂血症のような血液粘度の上昇なども瘀血として考えられています。
炎症と瘀血(おけつ)
血管は炎症が起こると、炎症を起こす細胞が侵入して血圧の上昇に関連すると考えられています。
炎症とは全身の皮膚が硬くなったり、内臓の組織に線維が増殖して何らかの障害が引き起こされている状態とされています。
この炎症が起きている状態も瘀血に分類され、炎症が起こっている部分では高血圧になりやすくなります。
炎症は組織を修復している反応ですが、発熱を伴う際には血管は拡張して血圧は下がります。
これは血管を拡張することで熱を発散しようとしているためです。
動悸が起こる時の血流はどうなるのか?
一般的には動悸が起こる原因は交感神経が優位な状態で、高血圧の状態になっています。
低血圧になると動悸を感じやすくなりますが、動悸が起こるのは血流悪化が原因で心臓の酸欠状態です。
そのため血流が悪い状態が瘀血なら、低血圧の状態も瘀血と言えるのです。
低血圧では身体がむくみやすくなるので、水分代謝が悪い痰湿(たんしつ)も起こりやすくなります。
むくみが出やすいのは、ふくらはぎなどの下肢で心臓の負担を増やします。
低血圧で身体がむくむのは全身の血液循環が悪くなるためで、身体は血圧を高めることで老廃物や余分な水分を集めて排泄しようとします。
むくみの主な原因としては運動不足による筋肉への刺激が不足しているためです。
運動不足は心臓に戻る血液量を減少させるので、低血圧が起こりやすくなります。
低血圧が起こると次は心臓が余分に働くことで血圧を高めます。
つまり、低血圧な状態で老廃物が溜まると高血圧となり、どちらも分類としては瘀血と呼ばれるのです。
高血圧も低血圧も解消するためには適度な運動が必要ですが、呼吸が苦しくないくらいの運動を心がけましょう。
呼吸が苦しくなると心臓の負担が増えるので、余裕があるくらいの負荷を身体にかけるのが無難です。
基本的にはウォーキングとラジオ体操だけでも血圧は整います。
まとめ
現代医学では高血圧だけが問題視されがちですが、東洋医学では低血圧も瘀血として問題視します。
高血圧でも低血圧でも瘀血は心臓の負担を増やすので、どちらも解消する必要があります。
瘀血の解消に必要なのは普段からの運動となります。