へバーデン結節になったら出来ることは無いと言われた。
サプリメントを勧める人もいるけど、食事の工夫はした方が良いんだろうか?
コーヒーはダメだと言われるけど本当だろうか?
へバーデン結節を治す食事があるわけではありませんが、へバーデン結節の原因を解消することは食事はあります。
こちらでは、へバーデン結節を悪化させる食事を避けて、関節の腫れを解消する食事のコツを紹介します。
関節の腫れを悪化させる食事
へバーデン結節の主な症状は指の腫れと痛みで、指が腫れるのは身体が浮腫んでいるからです。
身体を浮腫ませる成分には
- 塩分
- 糖質
- 老廃物
などがあります。
そのため普段から塩分の多い濃い味付けを好む人や、糖質を多く含む甘いものを好む人はへバーデン結節になりやすいと言えます。
また、身体の水分が不足していると尿から老廃物が排泄されません。
そのため、普段から水分をとらなかったり、お酒の飲みすぎで脱水状態になっている人もへバーデン結節にはなりやすいのです。
指の痛みの原因は自律神経の興奮による筋肉の緊張です。
コーヒーがへバーデン結節に悪いというのは、脱水状態になるからではなくカフェインによって自律神経が興奮するからです。
そもそもコーヒーのように利尿作用がある飲み物は、適量なら老廃物の排泄を促すので身体に良いのです。
ですが甘いコーヒーは糖質が過剰なので、へバーデン結節の人は避けましょう。
大切なのは、自分の身体にはどの成分が過剰化を見極めて対処することです。
パパっと薬膳
普段の食事で気を付けたいのは塩分と糖質を控えた食事です。
加えて老廃物の排泄を促すために水分もしっかりと摂りましょう。
そしてミネラルのカリウムを摂ると塩分と老廃物の排泄が促され、食物繊維をとることで糖質の吸収が穏やかになります。
指の痛みが強い人は肝を補うことも大切です。
補肝の食材は血(栄養)を補うものが多く、
- イチゴなどのベリー類
- イワシやホタテなどの魚貝類
- レバー
などがあります。
普段から睡眠不足や過労が目立つ人は補肝の食材を選びましょう。
身体は元気だけど指の痛みが強い人は、肝の暴走を抑える平肝の食材を選びましょう。
平肝の食材にはアロエやししとう、トマト、ピーマンなどがあります。
補肝も平肝も肝臓を元気にするので、迷った時は旬の食材を選びましょう。
東洋医学から見たお茶
へバーデン結節の解消に必要なことは老廃物の排泄です。
老廃物の排泄は尿と便が主で、尿からの老廃物の排泄を促すお茶にどくだみ茶があります。
漢方でも生薬として使われており、十薬(じゅうやく)の名前で知られています。
ドクダミはゲンノショウコとセンブリと合わせて日本の三大薬草と呼ばれます。
溜まった老廃物が排出できれば、むくみの解消につながり指だけでなく関節の腫れの解消に役立ちます。
ただし飲み過ぎは腎臓の負担となります。
どくだみ茶には
- 食物繊維
- マグネシウム
- カリウム
などが豊富に含まれます。
食物繊維は腸壁のターンオーバーを促し大腸の蠕動運動が高まります。
食物繊維には便のかさを増やす不溶性食物繊維と、便を軟らかくする水溶性食物繊維があります。
不溶性食物繊維の摂りすぎは逆に便秘を悪化させる場合もありますが、どくだみ茶は水溶性の食物繊維です。
そのため量を飲んで便秘の心配はありませんが、どくだみ茶の飲み過ぎは下痢の原因となります。
どくだみ茶の適切な摂取量としては1日に500mlくらいです。
効果を出すために多く飲もうとする人もいますが、薬膳では過剰にならないように少なめな量を推奨します。
どくだみ茶は少量なら腎の機能を高めますが、多すぎると腎の機能を損なうので気をつけましょう。
何事も満腹でなく腹八分目が適量と考えているからです。
まとめ
へバーデン結節の原因は緊張と浮腫みです。
コーヒーは緊張を緩和しますが飲みすぎは禁物で、身体に良い食材でもとりすぎには注意しましょう。
大切なのは塩分や糖分を控えることと、老廃物の排泄を促すことです。