股関節が硬くてあぐらがかけない。
あぐらの状態だと背筋が伸ばせず猫背になる。
股関節が痛くなると腰痛も起こる。
こんなことで悩んでいませんか?
あぐらの姿勢は意外と難しいものです。
昔はあぐらをかけたのに年とともに出来なくなる人も目立ちます。
こちらでは、あぐらをかいても身体に負担がかからないようにする方法について書いています。
あぐらをかくには
あぐらで座ると太ももの内側の筋肉にストレッチがかかります。
そのため、太ももの内側の筋肉が硬い人はあぐらが苦手になるのです。
あぐらが苦手な人は基本的に開脚も苦手です。
足の内側の筋肉は内転筋と呼ばれ、足を閉じるときに必要な筋肉となります。
内転筋が硬くなり機能が低下するとガニ股になり、骨盤の動きも悪くなるので腰痛の原因ともなります。
また股関節の動きも悪くなるため、足がむくんで冷えやすくなります。
女性であれば産後に起こりやすい症状でもあります。
変形性股関節症
内転筋が弱ると骨盤が後傾し猫背になりやすくなります。
猫背の状態だと背骨のS字カーブを維持する多裂筋が硬くなり機能が低下します。
背骨が後湾することがきっかけで外旋筋にふたんがかかってガニ股になる場合もあります。
ガニ股の状態が続くと変形性股関節症の原因となりやすく、足の外側がパンパンになります。
あぐらや正座、しゃがむことで変形が悪化する恐れがあります。
大切なのは背骨を支える多裂筋と内転筋の機能を高めることです。
この多裂筋と内転筋の機能が低下している人が、加齢とともに変形性股関節症を起こしやすくなります。
若くても猫背であぐらを続けていると股関節はどんどん硬くなります。
そのため若いうちからきちんと刺激を入れておくことが大切です。
股関節を柔らかくするスマート筋トレ
背骨を支える多裂筋と太ももの内側にある内転筋の機能を高めるには四股ふみの体操が効果的です。
四股ふみは腰割りとも言って、股関節と背骨の両方に刺激を与えてくれます。
やり方)
- 四股ふみの姿勢をとる
- 背筋を伸ばして腰を上下に動かす
- 無理のない範囲で10~30秒ほど続ける
次は前後の運動です。
- 四股ふみの姿勢をとる
- ”はっけよーい”の姿勢で背筋を伸ばして手を床につく
- 上半身を戻す
- 5~20回ほど繰り返す
最後は股関節を内側に倒します。
- 椅子に座って膝を広げる
- 背筋を伸ばして前に倒す
- 10回ほど繰り返しましょう
可能な限り上半身を深く倒すと効果が上がります。
まとめ
あぐらがかけない人は股関節だけでなく背骨も硬くなっています。
関節の硬さを放っておくと加齢に伴い変形する危険があります。
だから若いうちから股関節には刺激を入れて柔らかくしておきましょう。