胸の痛みに加えて肩や歯も痛む。
階段を上がっただけで息が苦しくなる。
急に胸が苦しくなる。
こんなことで悩んでいませんか?
こういった症状は狭心症で多く見られ、年齢とともに起こりやすくなります。
こちらでは加齢とともに起こりやすくなる労作性の狭心症について解説しています。
なぜ狭心症になるのか
狭心症の一番の原因は動脈硬化です。
動脈硬化とは、高血圧や高血糖などのさまざまな要因で血管が柔軟性を失い硬くなっ状態です。
血管の柔軟性が失われることで血流が悪くなり、心臓へ酸素が十分に行き渡らないために起こります。
その他にも心筋が緩めなくなったり血管が詰まったりすることでも狭心症は起こります。
今回は動脈硬化が原因となりやすく、動いたときに症状が出やすい労作性狭心症についてです。
動脈硬化が悪化するのは、
- 自律神経の乱れ
- 塩分の多い食事
- 運動不足
の3つの生活習慣が原因となります。
これらは他の冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症や不安定狭心症の原因ともなります。
ですが、動脈硬化がきっかけで最初に起こりやすいのは主に労作性狭心症です。
こんな生活習慣に注意
自律神経の乱れというのはよく言われる通り、些細なことがきっかけで自律神経は乱れます。
最も多い原因は睡眠不足です。
睡眠は自律神経を整えるのに最も効果的なので、働き盛りの年代であってもきちんと睡眠をとるのは重要です。
若い時には徹夜も平気ですが、年齢とともに徹夜が辛くなるのは自律神経が乱れやすくなるからです。
10~20代の頃に狭心症のような症状が現れる人の多くは、生活習慣の乱れから極度の睡眠不足に陥っている人が目立ちます。
また、眠っているつもりでも運動不足の人は睡眠の質が悪いので、寝ていても自律神経が整いにくくなります。
加えて普段から味付けの濃い食事をしている人は要注意です。
塩分の多い食事は血圧を高くするので動脈硬化の原因となり、血圧が高くなると自律神経に負担をかけてしまいます。
だから運動不足に偏った食事を続けている人は狭心症に一直線だと言えます。
解消のためのスマート筋トレ
労作性狭心症の解消に必要なのは、血流を良くすることと自律神経を整えることです。
狭心症の症状は軽いうちに対処しないと悪化することが多いので、早めに生活習慣を見直すことが大切です。
やり方)
まずはかかと上げからです。
- 両足を肩幅に広げて立つ
- 素早くかかとを上げる
- ゆっくりとかかとを下げる
次は腕振りを行いましょう。
- 足は肩幅に開いて肩の力を抜いて肘を曲げます
- そこから肘を軽く後に引きながら腕を振ります
最後は深呼吸をします。
- 両足は肩幅で息を吸いながらバンザイします
- 両側から腕をゆっくりと降ろしながら息を吐きます
- 身体の前で両腕を交差しながら息を吐き切りましょう
まず、心臓から遠い位置にあるふくらはぎの血流を良くすることで心臓の負担を減らします。
次に腕を振ることで心臓周りの肋骨の筋肉を緩めて、心臓が動きやすい環境を作ります。
最後は深呼吸をすることで自律神経を整えます。
自律神経は吸うときよりも深く息を吐くときに整うので、意識して長めに息を吐きましょう。
まとめ
労作性狭心症は血管が硬くなり出しているサインです。
動脈硬化が進行すると血管がどんどんと狭まりやすくなり、血管が狭まるとさらに重大な症状が現れます。
だから症状が軽いうちにきちんと対処することが肝心です。