[kaiwa1]40歳から起こる不調の多くはホルモンの減少です。
特にテストステロンは減少が顕著になります。
結果として起こる様々な不調を解説します[/kaiwa1]
テストステロンとは
テストステロンは男性ホルモンの一種で、男性の健康にとって重要な役割を果たします。
男性ホルモンはステロイドを原料に作られるホルモンで、テストステロンの他にも
- ジヒドロテストステロン
- デヒドロエピアンドロストロン
- アンドロステロン
など何種類もあります。
その中でもテストステロンは主要な男性ホルモンで、基本的にはアルブミンやグロブリンなどのたんぱく質と結合しています。
強い機能を持つ活性型のテストステロンはたんぱく質とは結合しておらず、全体の1~3%にすぎません。
テストステロンは、
- 生殖器
- 副腎
から作られますが、女性の場合は少量ながら脂肪からも作られます。
ちなみに女性ホルモンであるエストロゲンは、テストステロンに化学変化を起こして作られます。
女性でもテストステロンは少量ながら作られており、社会的な成功を望んだり性衝動に駆られる女性はテストステロンの分泌量が高いと考えられます。
テストステロンの主な機能は、
- 骨や筋肉を作る
- 体脂肪を減らす
- 糖代謝の促進
などです。
さらにテストステロンは身体への影響だけでなく、性格や考え方にも影響を与えます。
テストステロンは恐れずに決断力のある肝の座った行動を促し、好奇心などチャレンジ精神の源となります。
そして挑戦から成功体験を得ることでテストステロンの分泌はさらに促されます。
逆にテストステロンの低下はうつ症状のリスクを高めます。
テストステロンが減少すると
テストステロンは40歳から低下するので、中年太りの主な原因ともなっています。
そのためテストステロンの低下がきっかけで、糖尿病や動脈硬化のリスクを高めます。
血糖値が高い状態が長く続くと、LDLコレステロールが酸化され血管に入り込み動脈硬化を進行させます。
糖代謝の低下から起こる、高血糖からの高脂血症や高血圧はトリプルリスクと呼ばれます。
東洋医学から見た血(栄養)が余り出した状態は、テストステロンの低下によって糖質や脂質の代謝低下によります。
40歳から増える生活習慣病の多くはテストステロンの減少から始まるのです。
テストステロンを増やすには
テストステロンを増やすには、
- 筋力トレーニング
- 睡眠
- たんぱく質
- 日光浴
- 異性を意識する
- 姿勢を良くする
などが効果的と言われます。
筋トレとは言っても、大きな筋肉を中心とした自重の筋トレで十分です。
特にスクワットのように筋肉量が多い下半身の自重筋トレは効果的です。
次に睡眠は非常に重要です。
睡眠不足は当然良質な睡眠のためには、精神的な安定、環境作りも大切になってきます。
筋肉づくりにも欠かせないタンパク質は、テストステロンを増やすためにも必要です。
タンパク質不足だと十分なテストステロンが分泌されません。
適度な日光浴はテストステロンの上昇に寄与するとの研究結果があります。
一日に15-20分程度の日光浴でもテストステロンの分泌が2割程度上昇するとの結果です。
日光浴は精神面にも良い影響があり、精神面が前向きになることでテストステロンの分泌が促されます。
男女のいずれも魅力的な異性を意識することで、テストステロンが活性化されることが分かっています。
テストステロンは通常では活性の低い状態ですが、気持ちが昂ぶることで活性化した状態になるのです。
そのため異性を意識した時のワクワク感を思い出すことは、アンチエイジングや若返りに効果があるのです。
肩をすぼめて猫背にしていると、テストステロンの分泌が減少することが分かりました。
2分間胸を張って背筋を伸ばした姿勢を取ると、テストステロンの分泌が高くなるという報告があります。
また姿勢を良くするだけで、ストレスを感じたときに分泌されるコルチゾールというホルモンが減ることも確認されています。
テストステロンは意識して分泌させよう!
40歳になるとテストステロンは減少します。
テストステロンの減少は生活習慣病のリスクを高めます。
だから40歳から増える生活習慣病を予防するにはテストステロンを増やす生活を意識しましょう。