東洋医学から見たリウマチの証

今日は東洋医学から見たリウマチの分類です。

病院でリウマチとは診断されて薬を飲んでも思うように効果が出ないことはよくあります。

現代医学でははっきりとしないリウマチの原因も、東洋医学から見れば原因が見えてきます。

 

東洋医学から見たリウマチ

リウマチを分類するには、どんな症状に注目するかが重要です。

例えば、関節の痛みや腫れは東洋医学ではの痹証(ひしょう)に分類されます。

痹証はの原因となるのは、

  • 風邪(気圧)
  • 寒邪
  • 湿邪

になります。

風邪とは、気圧差であり雨の時の低気圧などです。

低気圧の時に体調を崩す人は、風邪に負けているのです

湿邪は高湿度で、寒邪は字の通り寒さです。

それらの気候の影響に身体が負けると、様々な不調が現れると東洋医学では考えています

現代医学なら炎症を起こさないように免疫抑制を使ったり、抗リウマチ剤として生物製剤を使ったりします。

リウマチとはいっても進行時期によって治療内容は違います。

CRPの数値が高く関節痛が強いときは、東洋医学では過剰に身体が働いている実証に分類します。

炎症が強い時には、熱毒を打ち消す清熱の作用のある漢方薬を用います

清熱利湿剤である宣痺湯(せんぴとう)などを使用します。

症状が落ち着いてきたら、次は肝腎を補い自己治癒力を高めます。

場合によっては、

  • 瘀血(おけつ:血の滞り)
  • 痰湿(たんしつ:水分の滞り)

と言われる流れの悪さを取り除きます。

冷えや痛み、関節の変形などが残存している場合は独活寄生湯(どっかつきせいとう)などを使います。

 

痹証とは

痹証とは気血の流れが妨げられ、筋肉や関節に疼痛やしびれが出た状態です。

何らかの原因で気(代謝)と血(栄養)が不足して経絡が空虚になると起こります。

経絡とは人体をくまなく通り、気血津液を巡らせる通り道です。

関節リウマチは、経絡の流れに問題が起こる痺証を引き起こす疾患の一つです。

痛みがあちこちに移動しやすい痹証は、特に行痺(こうひ)と呼ばれ、風邪(気圧)が原因となっています。

行痺が原因だと、関節の疼痛や痺れしびれなどの症状は多発性で固定しません

関節が重だるく、痛みやしびれが生じている部位がいつも同じの場合は、着痺(ちゃくひ)と呼ばれ湿邪が原因となります。

湿邪が原因だと、固定性で重だるい痛みが特徴です。

着痺だと関節に水が溜まりやすく腫れやすいのが特徴です

梅雨などの湿度の高い季節や雨の日は症状が悪化します。

リウマチの中でも、特に強い固定性の痛みがあり、冷えで悪化するなら痛痺(つうひ)と呼ばれ寒邪が原因です。

寒邪は気血を凝滞させやすいので、固定性の激しい疼痛がありますが温めると楽になります

普段から冷え症の人ほど寒邪に弱いのが特徴です。

リウマチの中でも、急性期で患部の発赤や熱感、腫脹などが顕著なら熱痺(ねっぴ)と呼ばれ炎症が盛んな状態です

この時期は、冷やすと症状がマシになるのが特徴です。

 

リウマチは痛み方や症状で原因が分かる!

リウマチは気候に大きく左右されます。

影響を与えている原因によって痛み方は変わります。

だから気候に適した対処が必要なのです。

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