副腎という臓器を知っていますか?
「身体がだるい」
「浮腫みがひどい」
「夜に眠りにくい、、」
そんな症状は副腎が疲労しているかもしれません。
今回のブログを見れば副腎疲労の原因と対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
副腎疲労とは
現代医学における副腎疲労とは、副腎から分泌されるホルモン量の減少が原因としています。
特に副腎皮質から分泌されるのが、
- 糖質コルチコイド(コルチゾール)
- 電解質コルチコイド(アルドステロン)
などの血液中の糖質や電解質を調節する2つのホルモンです。
コルチゾールが過剰になると血糖値が上がり糖尿病や骨粗鬆症となり、アルドステロンが多いと身体が浮腫みやすくなり心疾患や脳卒中の原因となります。
アルドステロンは塩分の再吸収を促すので身体が浮腫みやすくなり、高血圧を起こす人の5~10%はアルドステロンが原因と言われます。
身体が浮腫むことで疲労感を感じやすくなり、カリウムの排出が促されることで筋力低下を起こしやすくなります。
副腎が過剰に働いている時は原発性アルドステロン症が原因で倦怠感に襲われやすくなりますが、副腎が疲労するとコルチゾールの分泌が減少して副腎疲労の状態となります。
コルチゾールとは
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるコレステロールを原料とするステロイドホルモンの一つです。
主な働きは、
- 肝臓での糖新生で血糖値を上げる
- 脳の覚醒
- 筋肉の分解
- 脂肪の分解
- 免疫抑制による抗炎症作用
などがあります。
なかでも炎症を抑える抗炎症作用は、アトピー性皮膚炎などの治療薬としても使われているほど効果があります。
そしてコルチゾールの最大の特徴は、ストレスを受けたときに分泌が増えるストレスホルモンということです。
そのため普段からストレスが多い人はコルチゾールの分泌が多くなり、コルチゾールの分泌が慢性的に高くなるとうつ病や不眠症などの精神疾患の原因ともなります。
コルチゾールとアルドステロンはどちらも過剰に分泌されると副腎疲労の原因となり、副腎からのホルモンの分泌が減少すると睡眠の質を悪化させるのです。
コルチゾールリズム
コルチゾールが分泌される量にはリズムがあり、早朝に最も高くなり夕方から夜は早朝の半分以下になります。
コルチゾールのリズムは体内時計で管理されており、体内時計は眼が明るさを感知する事で身体に必要なタイミングを伝えます。
そんなコルチゾールリズムはストレスや生活習慣の乱れによって崩れることがあり、コルチゾールのリズムが乱れる事で副腎疲労や生活習慣病などにつながるのです。
そのため副腎疲労を予防するにはコルチゾールのリズムを維持する事が必要で、ポイントとなるのは起床のタイミングです。
基本的には毎日決まった時刻に起床して外の光を浴び、可能なら30分くらいは外にいる事が大切です。
また、睡眠不足は身体にとってストレスとなるので睡眠時間の確保も重要で、疲労感が強い時は夜更かしを避けて早めに布団に入って朝にきちんと起きることが大切となります。
まとめ
副腎からはコルチゾールとアルドステロンが分泌されています。
コルチゾールは慢性的に分泌されていると徐々に分泌されなくなってきます。
大切なのはコルチゾールリズムを整えて副腎疲労を予防する事です。
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