どうして冬になると咳や痰が出やすくなるか知っていますか?
「咳が止まらない」
「痰がからむ」
「喉が痛くなってきた」
冬になればよく起こる現象だと甘く見ていませんか?
今回のブログを見れば咳や痰が続く原因とリスクや予防法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
咳はなぜ起こる
咳は気道に異物や痰などが侵入したときに起こる反射運動で、気道の粘膜が刺激されると横隔膜や肋間筋などの呼吸筋が収縮して咳が出ます。
冬場になり急激に空気が冷たく乾燥すると、気管支などへの刺激が強くなり喘息発作が起こりやすくなります。
また、乾燥によって喉や気管支の潤いが少なくなることで、炎症が起こりやすくなり咳や痰が出やすくなります。
喘息発作とは異物や痰が侵入する事で気道が狭くなることで起こり、気管支喘息を患っている人は喘息発作が起こりやすくなります。
また、健康な人でも喘息発作は起こり、ストレスや過労による自律神経の乱れが原因になる場合もあります。
自律神経の乱れが原因の場合は、副交感神経が優位になる朝方に多くなり昼間は咳がマシになる傾向にあります。
痰はなぜ出る
痰は気道から分泌され、異物や細菌、ウイルスなどの侵入から身体を守る働きがあります。
痰は異常が起こった時だけに出るのではなく、健康な人でも常に少しずつ分泌されており咳は痰を排出するために出る場合もあります。
健康な状態であれば排出された痰は気道表面から再吸収されたり、無意識に飲み込まれたりしているので気になりません。
他にも副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などが原因になったり、冷たく乾燥した空気や煙やほこりの吸い込みがきっかけとなる場合もあります。
ですが痰の量や粘りが増えれば細菌やウイルスに感染している証拠で、炎症が起こっていれば透明から黄色や緑色の痰に変わっていきます。
痰は気道に溜まると呼吸困難や肺炎のリスクを高めるので、普段から水分をこまめに補給して出しやすくする事が大切です。
予防するには
冬の咳や痰は喉を潤して水分の巡りを高める事で解消し予防する事ができ、そのために冬に特にお勧めなのは大根と蓮根です。
大根に含まれるイソチオシアネートという辛味の成分は殺菌に抗炎症作用と抗酸化作用を持つので、咳止めや痰切りに昔から重宝されています。
大根を蜂蜜につけて食べる蜂蜜大根は作っておけば、大根も食べられますし蜂蜜を紅茶などに溶かしても美味しくいただけます。
蓮根に含まれるタンニンという成分にも抗炎症作用があり咳止めや痰切りに利用され、蓮根はすりおろしてスープやお好み焼きなどによく使われます。
また、蓮根を食べておくと肝臓や胃を元気にして風邪予防になり、鼻粘膜も強化して春の花粉症予防にもなると言われています。
根本的に喉が水分を失わないようにこまめに水分を補給したり、お風呂の時に深呼吸をして喉を潤す習慣が咳止めや痰切りの解消と予防に役立ちます。
まとめ
咳は冷たく乾燥した空気がきっかけだったり自律神経の乱れが原因で起こります。
痰は常に出ていますが、詰まると呼吸困難や肺炎のリスクを高めます。
昔からはちみつ大根やすりおろし蓮根は冬の咳や痰の予防として重宝されてきました。
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