寝違えを定期的に繰り返していませんか?
「朝起きたら背中が痛い」
「痛みで首を横に向けられない」
「大きく息をするのも辛い」
こんな寝違えの症状を繰り返すのは痛む場所が原因ではありません。
今回は寝違えを起こす根本的な原因と対処法について解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいて全身のバランスを整え、普段から問題の起こりにくい身体づくりを目指しています。
朝起きた時の痛み
朝起きたら首から背中に痛みが走る状態を寝違えと言いますが、これは痛みのある部分ではなく胸椎の硬さが原因となっています。
痛いのは首だから、首に問題があると思ってストレッチや運動をする人が多くいます。
ですが、実際には胸椎が硬くなり首の負担が増えている事で痛みが起こるようになっているのです。
胸椎とは肋骨がついている背骨の部分で呼吸をする際に動くので、寝違えが起こると痛みで息をするのも辛くなる時があります。
呼吸の苦しさや首から背中の痛みが寝違えの主な症状で、背骨から肩甲骨などの筋肉が拘縮している状態です。
左を向こうとして左首に痛みが出るなら、右の背中が硬くて胸椎が右にズレている事が多くあります。
肩甲骨から頚椎や胸椎を結ぶ筋肉のいずれかが硬くなっている事で寝違えを起こしやすくなるのです。
寝違えを繰り返す場合
何度も繰り返してしまう寝違えの根本的な原因は骨盤から背骨の歪みにあります。
痛みが起こるのは肩甲骨から頚椎や胸椎を結ぶ僧帽筋や肩甲挙筋などが原因となりますが、そもそも問題が起こるのは骨盤が傾いて僧帽筋や肩甲挙筋に負担をかけているからなのです。
首や背中周りの筋肉に負担がかかり筋肉の緊張が強まると痛みが生じ、この筋肉の緊張は自然には解消されません。
大切なのは骨盤の傾きを取り戻すことと、僧帽筋や肩甲挙筋の血流を高めて緊張を緩める事なのです。
基本的に骨盤が後ろに傾くほどに僧帽筋や肩甲挙筋の負担が増えるので、まずは骨盤を前に傾けさせることが大切です。
そのために必要なのが後屈の運動になりますが、腰が痛くて後屈が出来ない人はラジオ体操から始めましょう。
全身を動かして血流を高めれば後屈がしやすくなり、後屈を繰り返せば僧帽筋や肩甲挙筋の負担を減らせます。
東洋医学の対処法
後屈が出来るようになったら、次は予防として筋肉を温める習慣をつけましょう。
基本的に湯船に入る習慣をつけることが大切ですが、寝る前に蒸しタオルを首と肩の付け根に当てて温める事が有効です。
痛みが強く全く動かせない程の重症なら軽度の肉離れを起こしている可能性もあるので、5分だけ冷やして様子を見ましょう。
ある程度は動かせるようになったら、落枕(らくちん)というツボを刺激して血流を高めて筋肉を緩めます。
落枕は人差し指と中指の間で、骨と骨の付け根になるので少し強めに5秒ほど刺激しましょう。
このツボを普段から刺激しておくと首から肩の血流が高まるので寝違えの予防に役立ちます。
そして普段から水分補給を行っておくことも重要です。
筋肉が硬くなる一番の原因は血流の悪さで、血流が悪くなる原因は運動不足もありますが水分不足の方が問題となります。
そのため、普段から日中から夕方にかけて水分の補給を意識しておくことも寝違えの予防に重要なのです。
特に背骨の柔軟性は身体の水分量に左右されるので、寝違えを起こしやすい人ほど寝る前もコップ一杯くらいの白湯を飲みましょう。
まとめ
寝違えを起こすのは胸椎の硬さが原因です。
胸椎を硬くする僧帽筋や肩甲挙筋を緩めるには骨盤を前に傾けさせることが必要です。
普段から後屈の運動を行いながら水分補給をするのが寝違えの予防に役立ちます。
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