「普段から汗かきだ」
「脱水症で倒れたことがある」
「今年の夏も不安だな、、」
そんなことで悩んでいませんか?
脱水症は軽く見ていると危険な症状です。
こちらでは脱水症の危険性と東洋医学から見た対処法について書いています。
脱水症の危険性
水分不足による脱水症は思っている以上に危険な状態です。
ほんの少しの水分不足だと喉の渇き程度の症状しかないのですが、そこからどんどん水分を失っていくとめまいや吐き気も催してきます。
水分損失率が3%を超えてしまうと汗も出なくなってしまうので、汗が急に減ったタイミングが危険なラインです。
汗が出なくなるような状態は非常に危ないですし、水分補給を絶対にしなければならないサインです。
脱水症の状態になると呼吸困難などが起こり生命の危機にさらされるので、水分不足を決して甘くみてはいけません。
水分損失率が8%となると呼吸困難に幻覚やめまいなどを伴い、気が付いたときには手遅れの危険すらあるのです。
東洋医学の陰虚(いんきょ)とは
陰虚(いんきょ)は水分不足の状態で、東洋医学では体質的に陰虚になりやすい人がいると考えています。
体質的に陰虚になりやすい人は内臓ごとに異なり、陰虚になる原因も異なっています。
肝臓が水分不足になりやすい肝陰虚(かんいんきょ)の場合だと、消化器系も弱かったり腎機能の低下も考えられます。
夏にかすみ目やめまいに加えて情緒不安定などが出やすい人は肝陰虚の傾向があります。
心臓が水分不足の心陰虚(しんいんきょ)になりやすい人は、消化器系の弱りに加えて精神的ストレスが原因となります。
心陰虚の人は普段からのぼせやすく、寝汗をとてもかくので寝ている時でも注意が必要になります。
夏は肝陰虚と心陰虚になりやすい人が要注意です。
陰虚の解消の仕方
陰虚を解消するには水分の吸収力を高め、たんぱく質を多くとることが大切です。
そこで役に立つのが卵や貝類で、薬膳から見てもホタテや夏のシジミは身体を潤す効果がありおすすめです。
また卵を普段から食べておくと栄養のバランスが整いやすく、食欲が落ちる夏でも消化器系を元気にしてくれます。
夏に陰虚が悪化する原因は汗のかきすぎより、冷たい物をとりすぎて消化器系が弱ることで起こります。
そのため、卵で消化器系を元気にして夏が旬のホタテやシジミを食べるのが陰虚の解消に役立ちます。
加えて肝陰虚の人は冷たい物をとりすぎないように気をつけて、心陰虚の人は冷房で身体を冷やし過ぎないようにするのが基本です。
精神的ストレスが多い人は冷えることで余計に症状が悪化するので注意しましょう。
まとめ
脱水症状は死ぬこともある危険な状態です。
東洋医学から見れば、脱水となる陰虚はなりやすい人がいます。
大切なのは普段から陰虚の状態を悪化させないように気をつけて生活をすることです。