「デスクワークが辛い」
「疲れが溜まると腕が痺れる」
「常に首や肩が凝っている」
こんな症状は頚腕症候群と呼ばれます。
今回はこれらの症状を放置していたら重症化して、頚腕症候群となった人の体験談と予防法について書いています。
放っておくと
20代の人でもデスクワークを続けて頚腕症候群を放っておくと両手が動かなくなるくらいに悪化することがあります。
始めは腕のだるさや指の痛みなどで、慣れない仕事を続けている内に手首なども痛みだしたそうです。
整形外科に行ってもレントゲンでは原因不明で、シップをもらって安静にするだけでした。
そのまま1~2年ほど経つ頃には利き腕がの痛みがひどくなり、逆の手を使っていたら両腕とも痛くて動かなくなりました。
医師からは休養をするように言われたので休養をしたところ、溜まった疲れが吹き出して首から背中など上半身全てが痛くなり眠れなくなったとの事です。
ずっと寝たきり状態となり、その状態を続いていると今度は股関節が痛くなり歩けなくなったとの事です。
結局、3カ月ほどの寝たきり状態と様々な治療院での施術で何とか動けるようになったとの事です。
なぜ身体が痛むのか
デスクワークのように長時間動かずにいると血行不良によって体内の物質が十分に運搬されなくなります。
すると筋肉に疲労物質が蓄積され、疲労物質が蓄積された結果として筋肉は緊張状態になったり炎症を起こして痛みを感じるのです。
さらに血流の低下が続くと徐々に酸素不足となり、新陳代謝の低下から壊れた組織が修復されなくなります。
壊れた組織が増える事で色々な発痛物質が産生され痛みを誘発するようになるのです。
発痛物質の中でもプロスタグランジンは血流が悪化すると作られ、筋肉が硬くなって神経が刺激されると作られやすくなります。
その状態を放っておくと、さらに痛みの感受性を高めるブラジキニンという物質が作られてプロスタグランジンの発痛効果を増強するのです。
血流を高めるためには
今回のケースのように酷い症状でも、始めはダルさや軽い痛みをデスクワークで感じます。
それは血流が悪いために起こる感覚なので、ダルさや痛みを少しでも感じたら早めに身体を動かすことが大切です。
人間は血流が悪くなると身体を伸ばしたくなり、身体を伸ばすことは老廃物を流して血流を高めるのに効果的です。
だからダルさや痛みを感じた時には身体を伸ばしましょう。
伸ばしたいのは肩関節と股関節になり、身体を後ろに反らす動きが効果的です。
そこで行いたいのが英雄のポーズです。
- 足を前後に開く
- 合掌して両手は上に伸ばす
この姿勢で5~10秒ほど息を吐きながら伸ばすと血流が高まり身体が痛みにくくなります。
普段からダルさや軽い痛みを感じたらこまめに身体を伸ばすことが頚腕症候群を防ぐことになります。
まとめ
手の痺れや痛みを放っておくと強烈な痛みに襲われることがあります。
身体が痛みを感じるのは血流の悪さが原因で、血流が悪い状態だと発痛物質が分泌されるからです。
血流を高めるためにはダルさや痛みを感じた時に身体を伸ばすことが大切です。
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