「身体がだるくて手足が重く感じる」
「血圧が高くなって動悸がする」
「食欲がなくなって食べられない」
こんな症状で悩んでいませんか?
これらの症状は腎機能の低下で現れ、悪化すると慢性腎臓病となります。
さらに悪化すると腎不全となり透析を受けることになります。
こちらでは透析までは悪化していない慢性腎臓病の原因と対処法について書いています。
慢性腎臓病の原因となるゴースト血管
身体を流れる血管のうち99%が⽑細⾎管で、毛細血管が⽼化や病気に大きな影響を与えます。
そんな毛細血管は、血流が悪いと血管は壊れてゴースト⾎管となることが分かっています。
ゴースト血管になると血管としての機能は果たせずに血液が流れなくなります。
そんなゴースト血管は慢性腎臓病(CKD)の原因とも考えられています。
腎臓には豊富な毛細血管があるので、毛細血管がゴースト血管になると機能が低下します。
腎臓にある毛細血管は、他の毛細血管とは違って圧力が高く弾力性に富み血流量が多いのが特徴です。
慢性腎臓病の定義は、腎臓の機能が低下した状態が3ヶ月以上も続いている時です。
なぜ毛細血管がゴースト血管になるのか
毛細血管が壊れる大きな原因に老化と高血圧があります。
人間は誰でも老化によって血管が脆くなっていきます。
最近では高血圧から動脈硬化となり、動脈硬化から腎臓が硬くなり慢性腎臓病となるパターンが増えています。
これは生活習慣やストレスによって交感神経が優位な人が増えているためです。
交感神経と副交感神経からなる自律神経は、主に毛細血管の収縮と弛緩をコントロールしています。
この自律神経が乱れることで毛細血管は弱っていきます。
ゴースト血管を回復させて腎臓を元気にするには
ゴースト血管を回復させて血管を元気にするという表現は、末梢血管の血流をよくして血管の柔軟性を高めるという事です。
そのために必要なのは、
- 自律神経のコントロール
- 毛細血管の拡張
になります。
血管内側には血管内皮細胞があり、血管内皮細胞からは毛細血管を拡張させる一酸化窒素を放出しています。
この一酸化窒素の放出を増やせば毛細血管は拡張しますが、体内で炎症が起こっていると一酸化窒素の放出量は減少します。
一酸化窒素の原料となるのはアルギニンというアミノ酸で、
- 赤身の魚
- 鶏肉
- 大豆
- ナッツ
などに多く含まれています。
普段からアルギニンを意識して摂取することで、血管を広げる効果のある一酸化窒素を作りやすくなります。
既に医師から食事制限を受けている人は別ですが、可能なら日々の食事に取り入れることでゴースト血管を解消することが可能です。
まとめ
加齢とともに腎機能は低下しがちで、原因には高血圧によるゴースト血管が潜んでいます。
腎機能を高めるためにはゴースト血管の解消が必要ですが、解消のためには自律神経をコントロールして毛細血管を拡張しないといけません。
そのためには、毛細血管を拡張するアルギニンを含む食材を食べることは効果があるのです。