リウマチなどの関節痛は、関節だけの問題ではありません。
関節の多くは身体の状態が悪いから問題が起こるのです。
リウマチを発症する人は無理をしている人も目立ちます。
そのため、全体的な問題を解決しないとリウマチなどの解消には至りません。
関節痛はなぜ起こる?
四肢の関節痛は加齢とともに起こりやすくなり、
- リウマチ
- 変形性関節症
- 痛風
などが代表です。
東洋医学では慢性の関節痛を痺証(ひしょう)と表現します。
痹証の原因は、外因と内因に分けられます。
外因であれば
- 風(ふう)
- 寒(かん)
- 湿(しつ)
などの邪気が入ってくることが原因と考えられます。
内因であれば、身体が正気虚弱(慢性疲労)に陥っていると考えます。
風寒湿とは気候の変化だけでなく、飲食や生活環境も含めます。
風は主に気圧の変化や自律神経の影響なので、天気の変化だけでなく精神面の影響も大きく受けます。
寒は単に冬の寒さだけでなく、クーラーの効いた部屋や冷たい飲み物が影響します。
湿は湿度が主ですが、疲労や食べ過ぎでも起こります。
東洋医学では、関節痛はこういった風寒湿が溜まることで起こると考えています。
気候の影響
例えば、天気が変わりやすい春先では気圧の変化が大きいので、風の影響が大きくなります。
梅雨に入れば湿度のために、身体がむくみ関節痛が起こります。
冬になれば寒さのために血流が悪くなり関節痛は起こりやすくなります。
このように気候が変わっていくと、同じような痛みでも原因が変わることが多くあります。
大切なのは、それらの痛みの原因が何かを分かったうえで対処することです。
リウマチに負けない身体にするには
リウマチに負けない身体を作るには、
- 扶正(ふせい)
- 去邪(きょじゃ)
が大切です。
扶正とは、気(代謝)を高くして、外因に負けない強さを身につけること。
去邪とは、身体を弱らせる原因を取り除くということになります。
身体を強くして、身体を弱らせる原因を取り除けば、万病を退けられるのは当然と言えます。
この考え方は、関節痛などに限らず自己免疫疾患でも同様の効果が期待できます。
扶正に当たる生活習慣は、疲れた身体や胃腸を整え、寝不足を解消しすることで気(代謝)を高めます。
栄養バランスのとれた食事をとり、適度に身体を動かすことで気(代謝)と血(栄養)が充実します。
また、
- 残業を控える
- 体調の悪い日は無理をしない
- 規則正しい生活をする
などは去邪に当たり、血(栄養)や津液(水分)の消耗を避けられます。
関節痛は身体を強くして乗り越えよう!
身体の痛みは、身体の弱りや気候の影響を強く受けます。
だからこそ、痛みを根本的に解消するためには身体を強くするのが基本です。
身体の強さは筋肉だけでなく、本来の機能を取り戻すことが大切です。