認知症の予防が可能になったと知っていますか?
「物覚えが悪くなった」
「すぐに忘れてしまう」
「これって認知症の前兆か、、?」
こんな風に不安にならなくて済むのです。
今回はアルツハイマー型認知症の原因と予防法について解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいてアルツハイマー型認知症の予防について解説するので、良かったら最後までお付き合いください。
糖尿病とアルツハイマー
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質が蓄積されることで起こります。
最近になって分かったのは糖尿病の人はアミロイドβが溜まりやすく、原因はアミロイドβを分解するインスリン分解酵素が減少しているという事です。
このことからアルツハイマー型認知症とは、脳が糖尿病のような高血糖の状態にあると言えるのです。
糖尿病を患うと全身のインスリン抵抗性が高まり、インスリンの分泌量が減少するのでインスリン分解酵素も減ってしまいます。
結果として脳内でインスリン分解酵素が不足し、分解できないアミロイドβが溜まってアルツハイマー型認知症となると考えられています。
そのため糖尿病を予防してインスリンの分泌を増やす事がアルツハイマー型認知症の予防につながると考えられています。
インスリンとは
インスリンはすい臓のベータ細胞で作られるホルモンで、血液中に吸収された糖質を筋肉に取り込ませます。
さらにインスリンは血糖値を下げるとともにタンパク質や脂肪の代謝も調節し、肝臓においては糖の産生を抑制し脂肪合成を促進したりする役割を担っています。
そんなインスリンが不足して血糖が高い状態が続くと、高血糖による毒性によって網膜症や腎症、神経障害などの合併症を伴います。
すい臓からのインスリン分泌は基礎分泌と追加分泌に分けられ、追加分泌は食後の血糖値の上昇に応じて臨時で分泌されます。
インスリンの追加分泌はインクレチンというホルモンに影響され、インクレチンは小腸から分泌される消化管ホルモンでインスリンが不足しないように働き糖尿病を予防します。
分泌されたインスリンは肝臓で分解されるので、東洋医学ではインスリンの不足は肝臓が働き過ぎている気滞(きたい)の状態とも考えています。
インクレチンとは
インクレチンは膵臓からインスリンを追加分泌させて血糖値を下げるだけでなく、心機能の亢進や血管の拡張などの作用もあります。
このインクレチンの分泌量を増やすことで糖尿病が予防され、結果としてアミロイドβを分解しやすくなってアルツハイマー型認知症の予防につながるのです。
インクレチンの分泌を促すポイントは食事の内容も重要ですが、食べる順番もポイントとなります。
炭水化物の前に肉や魚を摂取すると食後の血糖上昇は抑制され、最近の研究によると先に魚から食べるパターンの方がインクレチンの分泌が高まる事が発見されました。
炭水化物を減らす事は糖尿病予防の基本ですが、アルツハイマー型認知症の予防も考えるのであれば炭水化物を食べながらインクチンの分泌を促す順番が効果的なのです。
他にも食物繊維や牛乳を炭水化物より先に食べることがインクレチンの分泌を促すのに効果的と言われています。
そしてインスリンを過剰に分解させないためには、肝臓を休ませるためにしっかりと睡眠をとることも必要とされ認知症になりにくい睡眠時間は7時間前後と言われます。
まとめ
アルツハイマー型認知症はインスリン分解酵素が不足してアミロイドβが溜まる事で起こります。
インスリン分解酵素が不足するのは糖尿病となってインスリンの分泌も不足しているからです。
インスリンを分泌させるためにはインクレチンの分泌を増やすことが必要なので食事の順番や睡眠時間に気をつけましょう。
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