東洋医学の喘息の捉え方と漢方での対処法

激しい咳に悩んでいませんか?

「咳が止まらない」

「痰が絡む」

「息苦しくなる」

こんな症状で悩んでいるならツボや漢方も役立ちます。

今回のブログを見れば東洋医学の喘息の捉え方と、効果のあるツボや漢方が分かります。

今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。

喘息の捉え方

喘息は花粉症と同様に水滞が原因となり、基本の原因は脾気虚となり胃腸が弱い人ほど起こりやすくなります。

喘息の場合は脾気虚に加えて水虚があり、小児喘息の場合は脾気水両虚と呼ばれ気も水も不足しています

さらに高齢者喘息の場合には肺と腎の水虚も加わり、若くても過労や睡眠不足で水虚の人は喘息が悪化します。

いずれにしても原因となるのは脾気虚なので食べ過ぎや飲み過ぎは問題となり、さらに水分不足や睡眠不足が加わる事で悪化します

肺が弱るのは運動不足がきっかけですが、腎は加齢に伴い弱り身体を冷やしたり精神的ストレスが原因でも弱ります。

そのため、高齢者喘息の場合は身体を冷やさないために普段から白湯を飲む習慣が大切になります。

喘息に効く漢方

喘息発作がひどい時に使われる漢方が麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)で、咳を鎮めて去痰や消炎の作用がありますが体力がある人向きです。

喘息発作の急性期に使用されるのが五虎湯(ごことう)で、咳や呼吸困難が強い場合により効果が期待できますがこちらも体力のある人向きです。

若くて激しい咳をする時には基本的に五虎湯や麻杏甘石湯が使われますが、効果は似ているので併用する事はありません

加齢に伴い喘息が出てきた人には、体力がなく冷えやすい人向けの八味地黄丸が使われます。

八味地黄丸は体力を補い身体を温める作用が強いので、加齢に伴う疾患全般に用いられます。

体力がなく喉の乾燥が顕著な人には麦門冬湯(ばくもんどうとう)が使われ、気管支炎の解消にも役立ちます

喘息に効くツボとお灸

喘息の時に指圧したいのは孔最(こうさい)と天突(てんとつ)というツボになり、ツボを刺激した後はストレッチしましょう

孔最は肘を軽く曲げた時の横じわと手首の横じわを結んだ線上で肘から指4本分ほど手首側の場所で、強めに押すか揉みます。

天突は左右の鎖骨の中央の窪んだ場所で軽めの力で窪みを押し込む様に3~5秒ほど刺激しますが、人によっては喉の苦しさが増すので苦しくなる人は控えましょう。

お灸をする時にお勧めなのが肺兪(はいゆ)と定喘(ていぜん)と呼ばれるツボで、背中側で首から肩甲骨の間にあります

二つのツボは近い位置にあり肺兪は肩甲骨の内上角の高さより少し下にあり、定喘は首を倒して一番出っ張った骨の下の窪みから指1本分外側にあります。

本来ならお灸をして温めますが、蒸しタオルやシャワーなどでその辺りを全体的に温めるだけでも効果があります。

まとめ

喘息は水滞が原因となり脾気虚から始まります。

漢方は体力があるなら麻杏甘石湯や五虎湯で、体力がない人は八味地黄丸や麦門冬湯になります。

ツボを使うなら腕の孔最や喉にある天突、または肺兪や定喘を温めましょう。

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